応用情報技術者試験とは?合格率や出題範囲を含む資格試験詳細や合格のための参考書や過去問を紹介

応用情報技術者試験とは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が、情報処理の促進に関する法律に基づいて実施する試験です。

応用情報技術者試験が出題される内容は情報技術を活用した戦略立案の策定などの知識をはじめとしシステム設計から運用の知識や知見です。ITエンジニアとしてより専門的な知識や上流工程の知見などを身に付けたい方に向けた国家試験です。

 

基本情報技術者試験よりも専門的な知識が必要であることや出題範囲が幅広いこともあり、エンジニアとしての実務経験を十分に積んでいる方でも「出題内容が難しい」や「試験時間が足りなかった」など難しいという意見の方が多いです。

本記事では応用情報技術者試験について解説します。
具体的には応用情報技術者試験の試験対象者や試験時間や出題範囲などの試験詳細から応用情報技術者試験を習得するメリットやデメリット、応用情報技術者試験に合格するためのおすすめの参考書やサイトを解説します。

応用情報技術者試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。

 

特に記事をご一読していただきたい方

応用情報技術者試験とは何かについて
応用情報技術者試験の出題範囲や合格率など試験詳細について
応用情報技術者試験に合格するメリットについて
応用情報技術者試験の資格取得におけるデメリットについて
応用情報技術者試験合格のためのおすすめ参考書や問題集
将来的にIT業界やエンジニアとして働く方

 

 

応用情報技術者試験とは

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応用情報技術者試験はApplied Information Technology Engineer Examination(AP)とも略される、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者を対象者とした国家試験です。

2021年時点で応募者総数は約370万人、合格者総数は約38万人の国家試験であり、情報処理技術者試験の中で累計応募者数が基本情報技術者試験の次に多い試験区分です。

 

応用情報技術者試験は、IT技術者の能力を測るために設けられた共通規格である「共通キャリア・スキルフレームワーク」で、レベル1〜4まである中でレベル3に位置付けられています。(レベルの数値が高いほど難易度が高い)

 

基本情報技術者試験の違い

応用情報技術者試験と基本情報技術者試験の違いについて解説します。

大きな違いとして試験の対象者や難易度が挙げられます。

 

まず試験の対象者について、応用情報技術者試験は高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者を対象者にした国家試験であり、基本情報技術者試験はITに関する基本的な知識・技能を評価する国家試験です。

つまり、対象者に求められているレベルが応用情報技術者試験の方が高いことがわかります。

 

難易度について、応用情報技術者試験の令和3年度の合格率は23.5%、基本情報技術者試験の令和3年度の合格率は40.7%です。基本情報技術者試験はレベル2ですが、レベルが1つ上がるだけで合格率が約半分になっていることからも、応用情報技術者試験の取得難易度は高いことがわかります。

 

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応用情報技術者試験

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この章では応用情報技術者試験の概要について詳しく解説します。

応用情報技術者試験について理解したい/受験を検討している方は特に目を通してみてください。

 

応用情報技術者試験の詳細

 

応用情報技術者試験 午前
応用情報技術者試験 午後
試験日時 全国試験会場(東京、横浜、埼玉、千葉、札幌、仙台、名古屋、大阪など全62箇所)
試験会場の詳細はこちらから確認できます。
※試験会場の選択はできますが、指定は出来ず受験票で通知されます。
試験日時 2回(春期・秋期)
※2022年は4月と10月に実施
試験時間 9:30~12:00(150分) 13:00~15:30(150分)
出題方式 多肢選択式(四肢択一)
記述式
出題数 80問
11問
解答数 80問
5問
合格基準 100点満点中60点
100点満点中60点
受験料(税込) 7,500円(消費税込み)
以前は5,700円。
筆記による試験は2021年度秋期試験よりCBT方式の試験は2022年4月より改定

受験資格 特になし
試験結果 合格発表日以降、IPAのサイトで受験番号を閲覧可能
合格者には、合格証書が送付あり
※多肢選択による出題形式の解答例は、試験日中に公表されます

 

応用情報技術者試験や高度試験及び支援士試験の評価は多段階選抜方式を採用しています。

午前試験の得点が基準点に達しない場合には、午後試験の採点を行わずに不合格とします。

 

4月実施の午後試験における試験結果は6月下旬に合格者の受験番号がIPAのHP上に掲載されます。

上記により、10月実施の午後試験の結果は12月下旬と想定されます。

 

応用情報技術者試験を受験する場合、試験に関する情報は変更される可能性もありますので、定期的にキャッチアップすることをおすすめします。

応用情報技術者試験の試験概要についてより詳しく知りたい方はこちらから確認できます。

 

応用情報技術者試験の出題範囲

応用情報技術者試験の出題範囲について解説します。

 

【午前】

基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)
コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)
技術要素(ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)
開発技術(システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)
プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメント)
サービスマネジメント(サービスマネジメント、システム監査)
システム戦略(システム戦略、システム企画)
経営戦略(経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ)
企業と法務(企業活動、法務)

 

上記が午前の出題範囲であり、特にセキュリティが重点分野となっています。

基本情報技術者試験と試験範囲は類似していますが、基本情報技術者試験よりもより専門性の高い内容になっています。

 

応用情報技術者試験の出題範囲の詳細を知りたい方はこちらから確認できます。

 

【午後】

1. 経営戦略に関すること
マーケティング,経営分析,事業戦略・企業戦略など
2.情報戦略に関すること
ビジネスモデル,製品戦略,組織運営 など
3.戦略立案・コンサルティングの技法に関すること
ロジカルシンキング,プレゼンテーション技法,バランススコアカード・SWOT 分析 など
4.システムアーキテクチャに関すること
方式設計・機能分割,提案依頼書(RFP)など
5.サービスマネジメントに関すること
サービスマネジメントシステム(構成管理,事業関係管理ほか),サービスの運用(システム運用管理,仮想環境の運用管理,運用オペレーション,サービスデスクほか) など
6.プロジェクトマネジメントに関すること
プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画),スコープの管理,資源の管理 など
7.ネットワークに関すること
ネットワークアーキテクチャ,プロトコル,インターネット など
8.データベースに関すること
データモデル,正規化,DBMS など
9.組込みシステム開発に関すること
リアルタイム OS・MPU アーキテクチャ,省電力・高信頼設計・メモリ管理 など
10.情報システム開発に関すること
外部設計,内部設計,テスト計画・テスト など
11.プログラミングに関すること
アルゴリズム,データ構造,プログラム作成技術(プログラム言語,マークアップ言語)など
12.情報セキュリティに関すること
情報セキュリティポリシー,情報セキュリティマネジメント,リスク分析 など
13.システム監査に関すること
IT ガバナンス,IT 統制,情報システムや組込みシステムの企画・開発

 

応用情報技術者試験 午後試験の詳細をみたい方はこちらから確認できます。

 

応用情報技術者試験の受験者数・受験者層・合格率

応用情報技術者試験の受験者数や受験者層、合格率をみていきましょう。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公式に掲載している「統計情報」を基に、平成29年〜令和3年までの過去5年間の数値が以下です。

 

【応用情報技術者試験(春期・秋期)】

受験者数(人) 合格者数 (人) 合格率 (%)
平成29年度 65,036 13,659 21
平成30年度 64,367 14,865 23.1
令和元年度 63,555 14,160 22.3
令和2年度 29,024 6,807 23.5
令和3年度  59,698 14,006 23.5

※令和2年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で1回のみの実施となっています。

 

過去5年間において、応用情報技術者試験の平均合格率は22.6%という結果です。

平均値をみても合格率は低く、学習計画をしっかり立てて時間を確保する必要があるでしょう。

 

応用情報技術者試験の難易度

応用情報技術者試験の難易度は基本情報技術者試験と比較すると、出題範囲が広範囲かつ専門的な知識を求められることあり難易度が高くなっています。

先述したとおり、過去5年間における応用情報技術者試験の平均合格率は22.6%ですので、学習時間を確保できないと試験合格は難しくなります。

 

情報処理技術者試験の中ではスキルレベル1〜4まである中、スキルレベル3に位置していますが応用情報技術者試験は誰でも簡単に合格できる試験とは言い難いでしょう。

基本情報技術者試験よりも応用情報技術者試験取得を検討している方は、出題範囲が応用情報技術者試験を類似している基本情報技術者試験の合格をまず目指しましょう。

 

基本情報技術者試験は2023年4月より試験範囲や試験時間など改定されます。従来の試験範囲よりも狭まるため従来の試験よりも合格しやすくなる可能性があります。

 

応用情報技術者試験の申し込み手順

応用情報技術者試験の申し込み手順は以下の通りです。

1.インターネットにて申込み
公式ホームページにアクセスして案内書の参照
2.プロメトリッグより試験の申込み
※試験予約にはプロメトリックIDが必要になります。
3.受験料の支払い
※クレジットカード決済やペイジー(Pay-easy)/コンビニによる払込み
4.予約完了メールの送信
5.試験
6.合格発表
7.合格証書交付

 

一度予約を行うと、理由の如何を問わずキャンセルはできないため注意しましょう。

 

応用情報技術者試験の有効期限

応用情報技術者試験の有効期限はありません。

しかし応用情報技術者試験の改定により今後変更になる場合もあり得ますので、定期的に情報はキャッチアップしましょう。

 

応用情報技術者試験の勉強時間

応用情報技術者試験の勉強時間について、約300時間(1日3時間の勉強で約3ヶ月ちょっと)が必要だといわれています。さらにIT未経験者は500時間(1日3時間の勉強で約6ヶ月)は必要だと言われています。

上記時間はあくまでも目安であるため、基礎知識や学習効率、理解度により個人差が大きく生じるため参考としてお考えください。

 

 

応用情報技術者試験の資格取得メリット

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この章では応用情報技術者試験の資格取得メリットについて解説します。

応用情報技術者試験を含む試験勉強を本格的に行う前にその試験を受験する目的を改めて考えましょう。

 

もしかしたらその試験勉強自体が不要な場合も大いにあり得ますので、少しの時間でも良いので受験する目的を考えてから受験するようにしましょう。

 

高度な情報処理の知識を身に付けられる

応用情報技術者試験の資格取得メリットとして高度な情報処理の知識を身に付けられることが挙げられます

応用情報技術者試験は、ITの様々な分野を網羅する試験のなかでも高難易度です。応用情報技術者試験は業務経験や独学でストラテジ、アーキテクチャ、データベース、ネットワーク、プロジェクトマネジメント、サー

ビスマネジメント、情報セキュリティ、システム監査と多分野において理解があるという証明に繋がります。

 

エンジニアとして活躍している方やエンジニアを今後検討している方などは応用情報技術者試験の受験をしてみてはいかがでしょうか。

 

IT系企業に就職/転職する際に有利になる可能性がある

応用情報技術者試験の資格取得メリットとしてIT系企業に就職/転職する際に有利になる可能性があることが挙げられます

応用情報技術者試験を取得することで、即戦力にはなりませんが、情報セキュリティに関する基本的な知識やスキルを有する客観的な証明になります。

 

そのため、IT系企業への就職や転職する際、有利に働く可能性がありますので、時間に余裕のある方は取得を検討してみましょう。

 

資格手当や報奨金を貰える

応用情報技術者試験の資格取得メリットとして資格手当や報奨金を貰えることが挙げられます

例えば、ある企業では応用情報技術者試験に合格すると、70,000円の報奨金がもらえる制度や資格手当で月収10,000円の増収する制度もあります。

 

知識を証明でき、かつ年収の増加も記載できるため応用情報技術者試験の受験を検討してみましょう。

 

高度試験の午前試験の一部免除対象である

応用情報技術者試験の資格取得メリットとして高度試験の午前試験の一部免除対象であることが挙げられます

応用情報技術者試験を取得することで以下の資格試験が2年間免除されます。

「スペシャリスト系試験(システムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャ試験など)」の午前部門の免除
「中小企業診断士試験」の経営情報システム部分の免除
「弁理士試験」の理工V・情報部分の免除

 

上記の資格取得を検討している場合、応用情報技術者試験を事前に合格し取得しておくことで試験範囲を限定できます。

 

 

応用情報技術者試験の資格取得デメリット

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この章では応用情報技術者試験の資格取得デメリットについて解説します。

応用情報技術者試験を含む資格取得はメリットに目が行きやすいですが、しっかりデメリットも考慮した上で試験勉強を始めましょう。

 

学習時間を確保する必要がある

応用情報技術者試験の資格取得デメリットとして学習時間を確保する必要があることが挙げられます。

つまりある程度の時間を犠牲にする必要があるということです。先述した学習時間では約300時間や500時間です。

 

仮に応用情報技術者試験が自分の目的において不必要な資格であるなら時間を無駄にしてしまいます。

自分の時間を削り勉強時間に費やす可能性があることを念頭に改めて応用情報技術者試験の受験が必要なのかを考えましょう。

 

企業によっては評価されないこともあり得る

応用情報技術者試験の資格取得デメリットとして企業によっては評価されないこともあり得ることが挙げられます。

国家試験であるため、日本のIT企業であれば多くの方に認知されている資格ですが、外資系企業ではあまり認知されていない可能性があります。

 

何百時間も使って評価されない資格を取得することは非常に無駄な労力です。

そのため、資格取得するための目的を把握し、応用情報技術者試験が本当に必要な資格かどうかを確認しましょう。

 

 

応用情報技術者試験合格のためのおすすめ参考書や問題集

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この章では応用情報技術者試験合格のためのおすすめ参考書や問題集について解説します。

ぜひ参考にしてみましょう。

 

令和04年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)

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(出典:Google)

 

この本は情報処理技術者試験の応用情報技術者試験用の合格教本の改訂版です。

本試験は過去問からの出題比率が高いため、旧試験や高度試験も網羅的に分析した参考書です。

 

この改訂版ではネットワークやセキュリティ分野を多く盛り込んでいるだけでなく、最新17回分の本試験午前問題に挑戦できる問題演習アプリ「DEKIDAS-WEB」も提供していますので、是非この参考書で合格を目指してみましょう。

 

令和04年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理技術者試験)

応用情報技術者試験とは関連画像

(出典:Google)

 

この本は直近の過去4回分の本試験問題・解説を収録し、平成22年度春期~平成31年度春期の問題・解説のダウンロード特典がついた応用情報技術者試験の過去問題集です。

この参考書は詳細かつ解説に図解も使用しているため、わかりやすいです。過去問題集の問題を繰り返し行い出題傾向を理解し、合格力を高めましょう。

 

過去問を解こう!

「応用情報技術者試験過去問道場」というサイトがあり、応用情報技術者試験過去問題(2720問)の中からランダムに出題される解説付きのWeb問題集となっています。

無料で活用できるだけでなく、解説がしっかりついているため力試しやどんな試験かを確認したいかたはぜひチャレンジすることをおすすめします。

 

 

まとめ

本記事では応用情報技術者試験について解説します。

具体的には応用情報技術者試験の試験対象者や試験時間や出題範囲などの試験詳細から応用情報技術者試験を習得するメリットやデメリット、応用情報技術者試験に合格するためのおすすめの参考書やサイトを解説しました。

 

応用情報技術者試験は、IT技術者を目指す方や現在エンジニアとして活躍をしている方であれば合格したい試験です。

難易度はスキルレベル3であり、出題範囲が幅広くかつ専門的な知識が必要で現職のエンジニアでもある程度勉強時間を確保しなければ合格は難しい試験でしょう。

 

応用情報技術者試験を取得することによって、システム開発を行う上でITの基礎からより専門的な知識まで習得できることや就職や転職に有利になるなどのメリットがあります。

しかし、応用情報技術者試験が自分の目的に対して必要かどうかを見極めることがまず重要ですので試験の情報収集と合わせて考えてみましょう。

 

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