クラウドサービスの普及により、Amazonが提供するAWSの技術を持つフリーランスエンジニアの需要が伸びています。
大企業や機関など多くの企業がAWS導入を進めていますが、実際に仕事を請けるとなると、どのようなフリーランス案件・求人があるのでしょうか。
当記事ではAWSフリーランスエンジニアの案件・求人の特徴や単価相場、求められるスキル、フリーランス案件・求人獲得方法、AWSフリーランスエンジニアの将来性について解説します。
AWSとは
AWSとは、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称です。正式には「Amazon Web Service」と呼びます。
まずクラウドコンピューティングとは、クラウド環境(インターネット)経由で配信されるコンピューティングサービスのことです。
従来のオンプレミス環境では、ハードウェアにサーバやデータベースを構築し保存を行ってきました。パソコンや外付けハードディスクに直接データを保存する形です。
一方クラウド環境は、クラウド上のサーバやデータベースに保存できます。
つまりハードウェアの容量に左右されないサービスの運用が可能です。
例えば一般の人でも利用しているGoogleの「Gmai」lや「Google Drive」などが、クラウドコンピューティングとして有名といえるでしょう。
2021年3月時点、Amazonでは約216種類のAWSサービスをリリースしています。
サーバ環境構築やデータ保存、コンテンツ配信、データベース利用、セキュリティ対策、IoTソリューションなど、あらゆるニーズに対応することが可能です。
リリースしているサービスの一部をご紹介します。
・アプリケーション総合(AWS Step Functions・Amazon AppFlowなど)
・コンピューティング(Amazon EC2・Amazon Lightsailなど)
・データベース(Amazon Aurora・Amazon DynamoDBなど)
・IoTソリューション(AWS IoT Core・AWS IoT Analyticsなど)
AWSは世界中で普及しており、ほかの代表的なクラウドであるAzureやGCPを押さえて世界No.1シェアを誇っています。
日本でも実際に、総務省の政府共通プラットフォームやソニー銀行、本田技研株式会社、任天堂株式会社など、高い信頼性とセキュリティが要求される機関や企業にも採用されるほどです。
AWSエンジニアは、このAWSの開発や運用、保守に携わります。
AWSフリーランス案件・求人の種類
AWSフリーランス案件・求人の種類を見ていきましょう。
オンプレミス環境のリプレイス開発フリーランス案件・求人
オンプレミス環境のリプレイス開発とは、依頼元の企業等の職場をオンプレミス環境からクラウド環境へ移行するためのシステムを開発する仕事です。
ハードウェアの老朽化や設置スペース、電気代や修理代などのランニングコストなどに課題を抱える企業が主な取引先となります。
リプレイス開発のフリーランス案件・求人では、クラウド系の経験や知識だけでなく、インフラエンジニア全般の経験が必要になります。
実際にフリーランス案件・求人でも「インフラエンジニア経験必須」とするケースも多いです。
AWSインフラ開発フリーランス案件・求人
スタートアップ企業やベンチャー企業などまだインフラ環境が整っていないところは、新しくサービスを立ち上げる際にAWSを利用して環境開発を行うケースがあります。
こうしたAWSインフラ開発も、フリーランスの案件・求人として掲載されます。
このAWSフリーランス案件・求人では、サーバーやデータベースに関連する知識や構築経験が必要です。
とくに一から環境を立ち上げる場合、上流工程から関わっていた経験が求められる場合もあります。
AWSコンサルフリーランス案件・求人
AWSコンサルフリーランス案件・求人は、自身が現場で直接開発やコーディングを行うのではなく、クライアントと現場チームの間を取り持ったりサービス導入に関するクライアントへのコンサルティングを行ったりが主な業務です。
マネージャーや経営陣のポジションに近い、上流工程の仕事になります。
このAWSフリーランス案件・求人では、上流やプロジェクトマネージャー、コンサルタントの経験が重要です。また文章力やプレゼン力、マネジメントスキルも求められます。
もちろん、知識の根幹となるAWS関連の知識からプログラミングの経験も必要です。
AWSフリーランス案件・求人の単価相場
AWSフリーランス案件・求人の単価相場は、結論からいえば高めに設定されています。
詳細を見ていきましょう。
AWSフリーランスエンジニアの単価・年収
3,000件以上のAWS関係フリーランス案件・求人を掲載するフリーランススタートでは、AWSエンジニアならびにコンサルタントなどの案件の単価相場が次のようになっていました。
平均単価 | 中央値単価 | 最高単価 | 最低単価 | |
---|---|---|---|---|
AWS | 77.3万円 | 75万円 | 170万円 | 20万円 |
平均年収は約928万円です。(月額単価の12ヶ月分として算出)
そのほかのAWS分野に近いエンジニアや、システムエンジニアの年収も見ていきましょう。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
Azureエンジニア | 約928万円 |
Google Cloud Platform(GCP)エンジニア | 約934万円 |
インフラエンジニア | 約816万円 |
システムエンジニア(SE) | 約764万円 |
AWSと同じくクラウド系のエンジニアであるAzureやGCPエンジニアも、軒並み900万円を突破していました。
続いてAWSのフリーランス案件・求人の実務経験年数に応じた単価相場は以下の通りです。
AWS実務経験年数 | AWS単価/年収 |
---|---|
AWS経験1年未満 | 38万円前後 (年収450万円) |
AWS経験1年~2年 | 45万円前後 (年収540万円) |
AWS経験2年~3年 | 64万円前後 (年収765万円) |
AWS経験3年~5年 | 75万円前後 (年収900万円) |
AWS経験5年以上 | 90万円前後 (年収1,080万円) |
(参照:フリーランススタート AWSフリーランス求人・案件 月額単価相場)
他のエンジニアより年収が高い理由として、2021年時点でクラウド系サービスの開発需要が世界的に伸びていることが挙げられます。
AWSエンジニアを始めとしたクラウドエンジニアの技術が求められていることから、単価も高くなっているようです。
さらにフリーランススタートが掲載しているフリーランス案件・求人では、大手企業や大手Slerなどを取引先とする年収1,000万円以上の仕事が掲載されています。
今後もクラウドサービスの市場拡大が続く限り、案件数や案件単価も増えていくのではないでしょうか。
ただしAWSフリーランスエンジニア案件・求人の単価は、仕事内容以外にもクライアントの企業規模や事業内容、取引先にも左右されます。
案件を選ぶ際は、次のポイントにも注目しましょう。
・企業規模は大企業か、中小企業か、個人か
・元請けや一次請け、二次請けなど「どの段階の仕事」を実施しているか
AWS会社員エンジニアの平均年収
フリーランススタートの調査によると、AWS会社員エンジニアの平均年収は約530万円です。
国税庁発表の民間給与実態統計調査では、令和元年の給与所得者の平均年収は436万円であったことを考えると、AWS会社員エンジニアの年収は高いです。
そのほかのAWS分野に近いエンジニアや、システムエンジニアの年収は次のとおりです。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
クラウドエンジニア | 約580万円 |
インフラエンジニア | 約530万円 |
システムエンジニア(SE) | 約520万円 |
フリーランスと比べて年収の差が狭いのは、職種ではなく企業業績や規模の影響が出ているからだと考えられます。
また年収額がフリーランスより低めとはいえ、社会保険や福利厚生、安定した仕事の供給などを加味すると、年収には反映されないメリットが会社員にはあります。
AWSのリモートワーク案件・求人事情
2021年3月現在のフリーランススタート掲載のフリーランス案件・求人のうち、AWSフリーランスエンジニアのリモートやフルリモートワーク案件は400件ありました。
同じクラウド系であるAzureは48件、GCPは77件と100件以下です。
また同じくフリーランス向けの案件・求人を扱うレバテックフリーランスでも、AWSフリーランスエンジニアの案件は300件超えでした。AzureやGCPより多くの掲載があります。
AWSのリモート案件・求人は比較的豊富と言えます。
想定年収も700万円超えのリモートワーク案件・求人も多く、在宅仕事でも高収入を狙えるでしょう。
とはいえ、常駐案件と比べると数は非常に少なめです。競争率は高めになると予想されます。
実際の掲載求人は次のとおりです。
(参照:AWSのフリーランス求人・案件一覧)
しかしリモート案件・求人は現場へ行く機会が少なかったり、そもそも出社自体がなかったりする場合も珍しくありません。
また業務が滞っても周囲の協力を仰ぐのが難しく、自分1人で解決する力が求められるのが実情です。
そういった事情もあり、自分で仕事の管理や問題の解決ができる人材が求められます。
未経験者や初心者向けの案件はほとんどありません。
リモートワーク案件・求人が豊富なdoocyJob(ドーシージョブ)を見てみる↓
AWSの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情
フリーランススタート掲載の求人のうち、AWSフリーランスエンジニアの週2日・週3日案件は146件ありました。
Azureは12件、GCPは15件であったことから、週2日・週3日フリーランス案件・求人もAWSのほうが豊富にあるといえそうです。
検索結果ではフリーランス案件・求人数が少ない印象もありますが、実際のところは応相談であったり、勤務時間を明示していなかったりの案件は多いです。
フリーランスである分、作業時間については転職求人より、臨機応変に対応してくれると予想されます。
実際の掲載求人を見ていきましょう。
(参照:AWSのフリーランス求人・案件一覧)
ただしこちらのフリーランス案件・求人もほとんどが経験者向けです、
一定の実績やスキルが求められます。
AWSフリーランスエンジニアの必要スキル
ASWフリーランスエンジニアとして仕事を請けていくには、主に次の3つのスキルが必要になります。
・AWSサーバー設計、構築、運用、保守経験や知識
・システム開発経験や知識
・上流工程やマネジメント経験
AWS関連のサーバー設計、構築、運用、保守経験や知識
AWSフリーランスエンジニアにとってAWS関連のサーバー設計や構築、運用、保守に関する経験や知識は必須です。
しかし、種類の多いAWSをすべて完璧にマスターしているエンジニアはそうはいません。
つまり、日々AWSに関する情報収集と学習と繰り返すエンジニアは、必然的に市場価値の高い人材といえます。
ときには時給に見合わなかったり単価が安いと感じたりするAWSフリーランス案件・求人でも、スキルアップを目的とし、できる範囲で挑戦してみましょう。
システム開発経験や知識
AWSに関連するシステム開発経験や知識は求められます。
具体的には、次の開発経験や知識があると有利になります。
・インフラ構築・運用の実務経験
・DevOps環境下での実務経験
・Git / Githubを利用した開発経験
・LinuxやWindowsの開発経験や知識
・CMS(WordPressなど)の開発経験
・AzureやGoogle Cloud Platform(GCP)など他IaaS関連知識やスキル など
またシステムや環境に関係するものだけでなく、取引先や自社が展開しているビジネスの業種にかかわる経験や知識も武器になります。
例えば次のとおりです。
・小売や金融などフリーランス案件・求人先業種に関する知識
・ゲーム・アプリ系の開発経験や知識
・Webマーケティング関係の知識やスキル
・セキュリティ関係の知識やスキル
・プログラミング言語スキル(JavaやPHP) など
上流工程やマネジメント経験
上流工程やマネジメント経験のあるAWSフリーランスエンジニアは、さらに仕事の幅が広がります。
フリーランス案件・求人によってはクライアントへのヒアリングや要件定義、全体のスケジュール立案、チームメンバーとの細かなコミュニケーションなどの上流工程の業務を行います。
プロジェクト管理スキルを持つAWSフリーランスエンジニアは、より高収入の仕事を獲得できます。
もし上流工程を担当する場合、ノウハウや経験を蓄積させておくことをおすすめします。
AWSフリーランスエンジニアは未経験でもなれる?
未経験からAWSフリーランスエンジニアなるのは非常に難しくなります。
フリーランス案件・求人の多くは1年以上のAWS経験が求められる上に、フリーランス案件・求人は実績重視で採用が決まることがほとんどです。
もしAWSフリーランスエンジニアを目指す場合は、いきなりフリーランスから始めるよりも以下の方法で実績や経験を積むことをおすすめします。
・正社員や派遣社員等で企業で勤める
・副業として業務委託案件をこなす
・AWSスキルが習得できるプログラミングスクールに通う など
実績や経験を積んだ後も、最新情報の収集やスキルアップを続けなければフリーランス案件・求人は得られません。
AWSフリーランスエンジニアに必要なスキルは次のとおりです。
・インフラエンジニアやサーバーエンジニアの経験やスキル
・DevOps(開発チームと運用チームが協力してシステムを開発や運用する取り組み)経験やスキル
・さまざまな規模のAWS運用経験
・プログラミング言語の習得
・仕事を獲得する営業力や人脈づくり など
AWSフリーランスエンジニアは資格ある方が良い?
「エンジニアは実践スキルが大切!」という意見も多いですが、AWSフリーランスエンジニアに関しては資格を取得をしておいたほうが、フリーランス案件・求人獲得に有利に働きます。
具体的には「AWS認定(AWS認定ソリューションアーキテクト)」です。
AmazonはAWSスキルや実務経験を証明するために、こうしたAWSに関連する資格を発行しています。
Amazon公式の資格であることから、常に最新情報にアップデートされた実用的なカリキュラムを受けることが可能です。具体的なコースを見ていきましょう。
・基礎コース:6ヶ月間の基礎的なAWSクラウドの業界知識
・アソシエイト:1年間のAWSクラウドを使用した問題解決と解決策の実施の経験
・プロフェッショナル:2年間のAWSクラウドを使用したソリューションの設計、運用、トラブルシューティングに関する包括的な経験
・専門知識:指定された専門知識分野に関する技術的なAWSクラウドでの経験
AWS認定の資格取得を、案件応募の必須条件または推奨条件とするフリーランス案件・求人はあります。
以下は実際のフリーランス案件・求人例です。
フリーランス案件・求人名 | 条件 |
---|---|
!!エンド直!!【AWS】インフラ構築(フルリモート)のエンジニア求人・案件 | AWS認定資格(アソシエイト以上)を何か一つは保持している方 |
【AWS|マージン10%】リユースサービスのインフラエンジニアのエンジニア求人・案件 | AWSに関する何かしらの資格をもっている方 |
【AWS】【副業OK】上場企業グループでのインフラ開発エンジニアのエンジニア求人・案件 | AWS認定資格(アソシエイト以上)を何か1つは最低保持していること |
(参照:AWSのフリーランス求人・案件一覧)
以上のことから、AWSフリーランスエンジニアに関しては、AWS資格の取得が案件獲得の1つのポイントになるといえるでしょう。
アソシエイト以上を1つの目安としてください。
AWSスキル関連資格を取得することで、AWSスキルの証明することは可能です。
しかし、AWSフリーランスエンジニアとして重要視すべきことは、AWSの実務経験やAWSフリーランス案件・求人周辺で必要な開発スキルを保有していることです。
そのためAWSの資格は時間的に余裕がある方に特におすすめします。
AWSフリーランス案件・求人獲得方法
いくら優れた技術を持っていようとも、フリーランスは自分で営業をかけなければ良いフリーランス案件・求人と巡り会えません。
ここからはAWSフリーランスエンジニアにおすすめのフリーランス案件・求人獲得方法をご紹介します。
フリーランスエージェントの活用
フリーランスエージェントとは、登録したフリーランスの能力やスキル、希望にマッチしたフリーランス案件・求人を紹介してくれるサービスです。
フリーランスの課題となる営業や単価交渉をサポートしてくれたり、相談場所を提供してくれたりと、孤独になりがちなフリーランスエンジニアの支援を行ってくれます。
仲介手数料は発生しますが、1人で営業から継続案件の獲得まで一貫して行うのが不安な場合は、一度フリーランスエージェントを通した営業活動を進めてみてはいかがでしょうか。
エンジニア向けの代表的なフリーランスエージェントは次のとおりです。
・レバテックフリーランス
・フリエン(Frien)
・ランサーズエージェント(Lancers Agent) など
SNSで捜索
TwitterやFacebookなどのSNSを利用して、エンジニアを募集するという動きが増えてきています。法人から個人まで、さまざまな発注者の募集を確認できます。
こうしたサービスで検索を行うことで案件・求人を獲得することも可能になってきました。
仲介を通さないため、スムーズな受注と報連相ができる点がメリットです。単価交渉や案件内容のすり合わせもやりやすいでしょう。
ただし仲介者なしでダイレクトにやり取りする分、相手の身元や信用方法の確認は必須です。
プロフィールや投稿の拡散率だけでなく、周囲の評価や相手の身元についてしっかりチェックしましょう。
知人からのフリーランス案件・求人紹介
知人からのフリーランス案件・求人の紹介は、意外と有効的な仕事獲得方法です。
フリーランス活動の中では「プライベートで仕事の話をしたら、実はスキルを持っている人を探していると言われた」という話に発展することも珍しくありません。
知人本人からや知人の職場、さらには知人の取引先からの依頼につながる可能性があります。
実際に中小企業や小規模事業者のなかには、クラウドの導入に悩んでいたり、そもそもクラウドの存在を知らなかったりするケースも存在します。
IT業界内だけでなく、そうした潜在的なクライアントをオフラインで開拓していくのも、フリーランスの販路拡大に非常に有用といえるでしょう。
クラウドソーシングサービスの活用
クラウドソーシングサービスとは、インターネットを利用したプラットフォーム上で、仕事を請けたい受注者と仕事を依頼したい発注者をつなぐサービスです。
クラウドソーシングサービスを通じて仕事の依頼や受注といった業務委託契約を結べます。
AWSフリーランス案件・求人を始め、さまざまなエンジニアやプログラマー関係の仕事が掲載されているので、スタートの実績作りや初受注の場として向いているといえるでしょう。
エンジニア案件がある主なクラウドソーシングサービスは次のとおりです。
・クラウドワークス
・ランサーズ
ただし、未経験や初心者レベルだと非常に低単価の仕事しか受注できない可能性も高いです。
案件・求人に見極めには十分に注意しましょう。
AWSフリーランス案件・求人の将来性はどうなの?
2021年現在、クラウド関係の市場は伸び続けており、今後もAWSフリーランス案件・求人は増えていくと予想出来ます。
大きな要因として、2019年以前から世界中でクラウドサービスが注目されていた最中、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって、クラウドサービスの利用が一気に増えたことが挙げられるでしょう。
実際にMM総研の調査によると、AWSは他大手クラウド社である「Microsoft Azure」と「Google Cloud Platform」を押さえてシェアトップとなっています。
実際には3社とも企業利用率の上昇を見せているため、クラウド市場全体が拡大しつつあるといえるでしょう。
そのほかの理由について、MM総研のデータと併せて見ていきます。
・2024年に5兆円超えの国内市場規模になると予想
・2019年度は2兆3,572億円規模(前年比21.4%増)
・7割を超える企業が「新規システム構築にクラウドを利用する」と回答
またAWS開発と深い関係があるDepOpsの普及も進んでいることも1つの要因です。
IDCJapan株式会社による国内DevOpsソフトウェア市場予測(クラウドサービスを含む)でも、2019年270億4,300万円から2024年693億5,200億円に成長すると予想されています。
以上のことから、今後もクラウド需要が加速する限り、AWSエンジニアに限らずITエンジニア全体の需要が伸びるといえるのではないでしょうか
ただし「IT人材不足」が叫ばれる中でも、ITエンジニア系の経験・スキル不足も同時に問題視されています。
実力がないフリーランスは、生き残るのが厳しくなるでしょう。
まとめ
今回の記事のポイントを以下で整理しました。
・AWSフリーランス案件・求人はオンプレミス環境のリプレイス、インフラ開発、コンサル関係がある
・AWS案件・求人単価はほかのエンジニアと比べて高い傾向がある
・リモート案件・求人や週2日・週3日の案件も存在する
・AWSに関する知識やスキルだけでなくインフラ、クラウド系の総合的なスキルが必要になる
・未経験からでもAWSフリーランスエンジニアは目指せるが、経験者や資格取得者が有利である
・クラウド市場の拡大からAWSフリーランスエンジニアの需要も伸びると予想
AWSは公的機関や大企業も導入するほどの利便性・安全性の面から、今後も中小企業や個人の利用も増加すると見込めます。
そのため、AWSフリーランスエンジニア案件・求人は今後も増えていくと考えられます。
すでにフリーランスや企業のエンジニアとして働いている場合はAWSフリーランス案件・求人に挑戦、これから目指す場合はAWS関連の勉強を進めてみてはいかがでしょうか。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。