コロナの影響によりリモートワークやテレワークが推奨されている中、フリーランスは人気の高い職業です。
実際にフリーランスへの転職や独立を考えた際に「コンサルタントはフリーランスで活躍できるのか」「フリーランスのコンサルタントとして案件を継続的に受注できるのか」「未経験からでもフリーランスのコンサルタントになれるのか」など疑問を持つ方も多いかと思います。
今回、本記事は人気職種であるコンサルタントに焦点を当て、フリーランスのコンサルタントの実情を詳しく解説します。
具体的にはコンサルタントの種類、コンサルタントの仕事内容、フリーランスのコンサルタントの単価相場、コンサルタントのリモートワーク案件・求人事情、コンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情、フリーランスのコンサルタントの必要スキル、未経験でのフリーランスのコンサルタントの実情、フリーランスのコンサルタントの資格、フリーランスのコンサルタント案件・求人獲得方法、フリーランスのコンサルタント案件・求人の将来性について解説します。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスのコンサルタントを今後検討している方
・コンサルタントやコンサル/IT業界に興味/関心がある方
・フリーランスのコンサルタントの案件・求人事情を知りたい方
・フリーランスのコンサルタント案件・求人の単価相場を知りたい方
・フリーランスのコンサルタントの市場動向や将来性を知りたい方
コンサルタントとは
この章ではコンサルタントについて解説します。
コンサルタントは、ITを切り口に顧客のビジネス・経営に関わるコンサルテーションを提供する職業です。
つまりコンサルタントは、経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発提案やシステムの最適化を図り、企業経営のサポートや拡大を担う職種です。プロジェクトの進捗管理や運用テストにも関わるなど、仕事内容は多岐にわたります。
コンサルタント種類
コンサルタントの種類について解説します。
ITコンサルタント
IT技術によって企業の課題解決に取り組むコンサルタントです。
企業の経営戦略に合わせIT戦略を取り入れたり、システムの最適化から経営改善を図るなど、顧客の状況により柔軟に対応していきます。
ITコンサルタントは戦略の策定からシステム設計・企画、開発など、上流~下流工程まで携わる場合や、その中の一部を請け負う場合など、様々です。
ITコンサルタントはITに関するスキル/知識、経営視点で問題解決出来るスキル、マーケティングによる現状の分析や業務をスムーズに進めるための推進スキル、論理的思考、コミュニケーションスキルなどが必要です。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、企業の経営戦略の作成や会計、財務、マーケティング、人事など分野での問題解決のサポートを行うコンサルタントです。
つまり経営コンサルタントは、企業競争の中で生き抜くための基本的な方針や計画についてのコンサルティングを行います。
経営コンサルタントはコンサルティングファームに属することが一般的です。
経営戦略のコンサルティングファームは総合系コンサルティングファームと戦略系コンサルティングファームがあります。
経営コンサルタントは、経営に関する幅広い知識、分析スキル、論理的思考力、判断力、プレゼンテーション力など必要です。
戦略コンサルタント
戦略コンサルタントの業務は、企業の抱える課題解決に向けて戦略計画策定から業務改善、M&A戦略などのコンサルティングを提供することです。
経営面やマネジメントに対する戦略計画策定、実行支援まで落とし込むことで、着実に企業の課題改善を図ります。また、専門領域から分野を広げて人事や財務・会計などを含む経営戦略のコンサルティングを行う場合もあります。
戦略コンサルタントは、経営コンサルタント同様、経営に関する知識、分析スキル、論理的思考力、判断力、プレゼンテーション力など必要です。
コンサルタントの仕事内容
この章ではコンサルタントの仕事内容を解説します。
現状把握と問題分析
コンサルタントはクライアントの課題を解決するため、現状把握や問題分析を行います。
まず、クライアント先でのヒアリング、業務の立ち会いなどを行い現状を把握します。
システムの現状調査報告書を作成し、問題が発生している箇所を可視化します。プロジェクトや案件・求人の規模により、調査や企画に2~3ヶ月かかる場合もあります。
現状把握後、システムやITで解決する問題を分析します。
戦略立案とクライアント提案
クライアントの現状やビジネス上の問題を把握したら、戦略立案とクライアント提案です。
コンサルタントはクライアントに対して抱える課題やどうすれば解決できるのかを分かりやすく説明し、理解してもらうことが重要となります。
戦略を立案するところまでを担当するプロジェクトもあれば、実行計画の立案や実際の業務改善、オペレーション構築、組織変革などの実行部分を担当するプロジェクトもあります。
また、経営や事業に関する戦略提案や検証以外にも、実行に必要なIT戦略やデジタル化の支援をおこなうコンサルも増えています。
プロジェクト統括と分析/提案
提案した内容に問題なければ、プロジェクトが開始されます。
コンサルタントは、プロジェクト統括の役割を担っています。
開発するシステムに応じて、エンジニアやプログラマーといった人材を集めてチームを作ります。
スケジュールや進捗を管理して、期限内にプロジェクトが完遂できるように全体をマネジメントします。
システム開発完了後、実際に運用しクライアントの求める成果を生み出せているのか、課題解決に結びついているかを改めて分析します。
また中長期的に測定し、成果が得られているかの分析、状況によっては問題点の改善を提案します。
フリーランスのコンサルタントの単価相場
この章ではフリーランスのコンサルタント案件・求人の単価相場について解説していきます。
フリーランスのコンサルタント案件・求人の月額単価相場は次のようになっています。
平均単価 | 中央値単価 | 最高単価 | 最低単価 | |
---|---|---|---|---|
コンサルタント | 82.9万円 | 70万円 | 205万円 | 10万円 |
(参照:コンサルタントのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
フリーランスのコンサルタント案件・求人の平均単価は82.9万円です。最低単価10万円〜最高単価205万円まで幅広くあることがわかりました。
フリーランスのコンサルタント案件・求人の月額単価相場を年収に換算すると、約994.8万円です。
年収を比較をしやすいようにコンサルタントの会社員エンジニアを見てみましょう。
会社員におけるコンサルタントの平均月収は約48.6万円であり、年収に換算すると約584万円です。
フリーランスのコンサルタントの年収の方が会社員のコンサルタントの年収と比較して約1.7倍高いことがわかりました。
フリーランスのコンサルタントの方が収入が高いため、高収入を希望しているコンサルタントはフリーランスを選択すると良いでしょう。
コンサルタントのリモートワーク案件・求人事情
この章ではコンサルタントのリモートワーク案件・求人事情について解説していきます。
まず、リモートワーク案件・求人の現状を見てみましょう。
「コンサルタント リモート」をフリーランススタート(2021年3月時点)上で検索すると575件です。
コンサルタントリモートワーク案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約3.8%です。
中規模から大規模のSAP関連のコンサルティング支援、流通や小売、自動車、ECなどの業務最適化のためのコンサルティング支援、SaaSやMaaSなど新規サービス立ち上げなどのリモートワーク案件・求人があります。
リモートワークを希望しているフリーランスのコンサルタントは自分で調べてみることをおすすめします。
今後、コンサルタントのリモートワーク案件・求人は増加していく可能性があります。
その理由として現在世界中で蔓延しているコロナ自体の影響や、コロナによる経営の再構築や見直し、IT技術の発展によりセキュリティ面の改善や最先端技術を使用したサービス立ち上げが増加する可能性があることなど挙げられます。
ただし、リモート環境を整える仕組みや環境作り、リモートワークによって生じるコミュニケーション齟齬の改善など問題も多く残っています。
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コンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情
この章ではコンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情について解説していきます。
まず、週2日・週3日フリーランス案件・求人の現状を見てみましょう。
「コンサルタント 週2日・週3日」をフリーランススタート(2021年3月時点)上で検索すると209件です。
コンサルタント週2日・週3日フリーランス案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約1.4%です。
コンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人はSAP導入支援、RPA導入支援、流通やメディアの経営コンサルティング、クラウドの導入コンサルティングなどあります。
また週2日や週3日でも月収130万円や140万円など高単価なフリーランス案件・求人もあります。
フリーランスのコンサルタントとして、週2日・週3日フリーランス案件・求人に参画することにより様々な業界や担当領域のコンサルに携わることができ、豊富な経験を積むことができます。
コンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人を希望しているあるいは、様々な業界や担当領域のコンサル経験を積みたいフリーランスのコンサルタントにおすすめです。
今後、コンサルタントの週2日・週3日フリーランス案件・求人は増加していく可能性があります。
その理由として、2018年に副業を解禁し年々推進する企業が増加していること、コロナにより経営の見直しや再構築をする企業は多く、コンサルタントの需要は増加する可能性があることなど挙げられます。
フリーランスのコンサルタントの必要スキル
この章ではフリーランスのコンサルタントの必要スキルについて解説していきます。
フリーランスのコンサルタントとしてフリーランス案件・求人を獲得したい方は自分のスキルと照らし合わせてみてみましょう。
ITスキル
フリーランスのコンサルタントに必要なスキルはITスキルです。
コンサルタントとして、問題解決するために適切な対処法を見つけたり、どのようなシステムを作るのか、開発するために必要な人員はどれくらいか、予算がどれだけ必要か、など把握する必要があります。
具体的にはプログラミングスキル、セキュリティ、ネットワーク、データベース、サーバーなどIT全般の幅広い知識が必要です。
クライアントごとに課題や問題解決方法も異なるため、最低限のITスキルを身につける以外にも、専門性を深めたり、継続的に学習していくことも重要です。
仮にコンサルタントとしてITスキルを持っていない場合、まずシステムエンジニア(SE)として要件定義、設計開発、プログラミング、デバッグなど、システム開発の一連の経験や知識を学習しましょう。
フリーランスのコンサルタントとして、単価アップを狙うためしっかりITスキルを身に付けましょう。
論理的思考能力
フリーランスのコンサルタントに必要なスキルは論理的思考能力です。
コンサルタントに必要な論理的思考力法は、代表的なもので次のものがあります。
・クリティカルシンキング(批判的思考)
・MECE
・ロジックツリー
・仮説思考、問題解決思考
・ゼロベース思考
・定量分析
論理思考力は、コンサルタントのあらゆる仕事の場面で使うスキルです。
コンサルタントはクライアントの課題をヒアリングするとき、仮説を設定し検証方法を考えるとき、報告書のプレゼンの構成を考えるとき、問題が発生したときに原因を分析して解決策を考えるときなど、すべての場面で論理的に考える必要があります。
フリーランスのコンサルタントとして、高収入を獲得したい方や重宝されるコンサルタントを目指している方は論理的思考力をしっかり身に付けましょう。
コミュニケーションスキル
フリーランスのコンサルタントに必要なスキルはコミュニケーションスキルです。
コンサルタントは、プレゼンをする機会も多いですが、クライアントから話を聞いたり、クライアントのスタッフからヒアリングをするなど話を聞く機会が非常に多いため、人の話に耳を傾けられる傾聴のスキルが重要になります。
特にコンサルタントは以下のようなコミュニケーションスキルが必要になります。
・相手の言っていることを正確に聞き、理解し整理する能力
・自分の意見をわかりやすく、誤解なく相手に伝える能力
・利害を調整するのではなく、利害が生じる背景とその原因を聞き出し突き止める能力
・反対意見も率直にぶつけ合い、より良いものを生み出すようにする姿勢
・相手を巻き込み、共通の目標をあげて、物事を推進していく力
フリーランスのコンサルタントとして、上記のようなコミュニケーションスキルを身に付け、重宝されるように努力をしましょう。
フリーランスのコンサルタントは未経験でもなれる?
この章ではフリーランスのコンサルタントは未経験でもなれるのかどうかについて解説していきます。
未経験でも以下2種類に分けらます。
・コンサルタントは未経験だが、システムエンジニア(SE)やWebエンジニアなど他エンジニア職種の経験がある
・IT業界は未経験でかつフリーランスのコンサルタントに挑戦する
まず、コンサルタントは未経験だがシステムエンジニア(SE)やWebエンジニアなど他エンジニア職種の経験がある場合、フリーランスのコンサルタントとしてフリーランスのコンサルタント案件・求人に参画することは可能でしょう。
場合によってフリーランスのコンサルタント案件・求人は、上流から下流までシステム開発経験や、要件定義〜基本設計の経験など、システム開発の上流経験のみを条件としていることもあります。
必ずしもコンサルタント経験は必要ではないため、コンサルタント未経験でも参画出来る可能性はあります。
次にIT業界は未経験でかつフリーランスのコンサルタントに挑戦する場合、非常に厳しいでしょう。
なぜならコンサルタントをはじめとするフリーランス求人・案件の場合、参画するプロジェクトや企業側は即戦力のコンサルタントを必要としていることが多く、コンサルタント経験やPM、PMO経験、マネジメント経験などに注力してアサインしているためです。
IT業界未経験からフリーランスのコンサルタントへの独立を検討している方は、以下の行動をまず考えてみましょう。
・エンジニアとして開発に携わるためプログラミングスクール/オンライン学習サービスでスキルを習得する
・正社員や契約社員として2~3年ほどエンジニア経験(特に上流工程を担当出来るシステムエンジニア(SE)の経験)を積む
プログラミングスクールへ通う方は、「プログラミングスクール おすすめ」や「オンライン学習サービス おすすめ」などを検索すると良いでしょう。
IT業界未経験かつエンジニアとして、正社員や契約社員を検討している方は、正社員や契約社員のエンジニア案件を探すことが出来る大手求人サイトや転職サイト、IT業界に特化した就職エージェントを活用しましょう。
コロナの影響によりリモートワークやテレワークが推奨されている中、フリーランスは人気の高い職業です。 実際にフリーランスへの転職や独立を考えた際に「PMOはフリーランスで活躍できるのか」「フリーランスのPMOとして案件を継続的に受注でき[…]
フリーランスのコンサルタントは資格ある方が良い?
フリーランスのコンサルタントに資格はある方が良いですが、必須ではありません。
特にフリーランス未経験者やコンサルタントの実務経験が浅い人にとって、資格取得のために身につけたノウハウやスキルは非常に役立ちます。
また、資格そのものがシステム開発やマネジメント領域の知識証明になるので、フリーランス案件・求人が受注しやすくなるでしょう。
【コンサルタントのフリーランス案件・求人を獲得しやすくなるおすすめの資格】
・システムアーキテクト試験
・ITストラテジスト試験
・応用情報技術者試験
・PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
・ITコーディネータ
コンサルタントやエンジニア、マネジメント関連資格を取得することで、開発スキルやマネジメントスキルを証明することは可能です。
しかし、フリーランスのコンサルタントとして重要視すべきことは、コンサルタントの実務経験やコンサルタント周辺で必要なスキルを保有していることです。
そのためコンサルタントの資格は時間的に余裕がある方におすすめします。
フリーランスのコンサルタントとして実務未経験の場合、まず実務経験を積むことに注力しましょう。
フリーランスのコンサルタント案件・求人獲得方法
この章ではフリーランスのコンサルタント案件・求人獲得方法について解説します。
フリーランスのコンサルタントとして効率良くフリーランス案件・求人を獲得できるように参考にしてください。
フリーランスエージェントの活用
SNSで捜索
知人からの案件・求人紹介
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスエージェントの活用
フリーランスのコンサルタントは、フリーランスエージェントを活用することによりフリーランス案件・求人を効率良く獲得できます。
フリーランスエージェントはフリーランスのコンサルタントが希望するフリーランス案件・求人の紹介以外にも、契約や税金関連のサポート、福利厚生など手厚いサポートが魅力的です。
フリーランスのコンサルタントとして、経験が浅い方から経験豊富な方までフリーランスエージェントを活用してみることをおすすめします。
SNSで捜索
フリーランスのコンサルタントは、SNSを活用しフリーランス案件・求人獲得できます。
近年では、FacebookやTwitterなど、SNSを活用し企業が直接案件・求人を出しています。
SNSで獲得した案件・求人は仲介業者を挟まない直接契約であるため高い報酬が望めたり、柔軟なスケジュール交渉を行えるなどの特長もあります。
しかし、自分で契約やマネジメントを行う必要がありフリーランス経験の浅いフリーランスのコンサルタントにはおすすめできません。
知人からのフリーランス案件・求人紹介
フリーランスのコンサルタントは、知人経由でフリーランス案件・求人を獲得出来ます。
元々コンサルタントとして働いていた方の場合、前職の上司や同僚、同僚の知人などコンサルやIT業界にコネがあることも多いため、そこからフリーランス案件・求人に繋がりやすいです。
知人からの紹介のため仲介料が発生することは少なく、比較的高単価でのフリーランス案件・求人が受注できるでしょう。
しかし、コンサルタントの知人が少ない場合や前職は別業種でコンサル/IT業界のコネクションがない場合、紹介してもうことが難しいためコンサル/IT業界未経験者の方にはおすすめできません。
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスのコンサルタントは、クラウドソーシングサービスを活用することにより案件・求人獲得できます。
最近ではクラウドワークスやランサーズなどの大手クラウドソーシングサイトやビザスクやExpert360などのコンサルに特化したクラウドソーシングサービスも多く存在しており、利用者も増加傾向にあります。
クラウドソーシングサイトのメリットとしては手軽に案件・求人が探せることや契約周りなどの手続きが不要であることが挙げられます。
しかし、フリーランス案件・求人数はフリーランスエージェントよりも少なく、単価の低い案件・求人も多数あります。また報酬の中から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額は低いものが多いでしょう。
コンサルタント経験が浅い方やコンサルタントの実績を作りたい方におすすめです。
フリーランスのコンサルタントの将来はどうなの?
この章ではフリーランスのコンサルタントの将来性について解説します。
フリーランスのコンサルタントとして続けていくべきなのか、フリーランスのコンサルタントを続けて問題ないのか、フリーランスのコンサルタントの将来性を見極めていきましょう。
コンサルタントのニーズは今後、安泰または需要増加していくでしょう。
IDC Japan株式会社は2020年6月15日国内コンサルティングサービス市場予測を発表しています。
2019年の国内コンサルティングサービス市場規模全体は、前年比7.3%増の8,217億円であり、2024年に1兆円に達するとみられます。
国内コンサルティングサービス市場のうち、デジタル関連ビジネスコンサルティング市場は2019年~2024年のCAGR 25.0%で高成長を維持し、2024年に2,950億円に達するとIDCでは予測します。
その理由としてDX(デジタルトランスフォーメーション)の範囲拡大により案件規模が拡大することや、戦略、業務改善などサービスラインを横断する可能性があることなど挙げられます。
デジタル関連ビジネスコンサルティング市場とはクラウド、アナリティクス、モビリティ、ソーシャルといった第3のプラットフォームの導入/活用、あるいは、同プラットフォームを通じて提供されるIoTやコグニティブ/AIシステム、サイバーセキュリティなどの導入/活用している市場のことを指します。
経済産業省が2018年9月に発表した「DXレポート ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開」によると2025年までにシステムの刷新をしつつ、DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現することにより2030年実質GDP130兆円超の押上げを実現するとのことです。
さらにAI(人工知能)、ビッグデータ、ブロックチェーン、IoT、xR、5GによるIT分野の発展により、コンサルタントを含むIT人材は不足に陥る可能性が高いです。
つまり、IDC Japan株式会社の調査結果や経済産業省が発表したレポートを考慮するとコンサルティング市場の拡大にある程度比例してフリーランスを含むコンサルタントの需要も拡大していく可能性が高いです。
まとめ
今回は国内や世界で人気のあるコンサルタントに焦点を当てフリーランスのコンサルタントの案件・求人事情、単価相場、必要スキル、未経験からフリーランスへの独立方法、将来性など様々な観点から詳しく解説しました。
フリーランスのコンサルタントはSAP関連の導入支援、流通、小売、自動車、金融/保険/証券など様々な業界のシステム導入を含むコンサルティングで活躍します。
その結果フリーランスのコンサルタントの需要は安定しています。
フリーランスのコンサルタントとして企業に重宝される秘訣はコンサルタントに必要なITスキル、論理的思考力、コミュニケーションスキルや、上流工程での実務経験、上流から下流までのシステム開発経験、マネジメント経験などを身に付けることです。
時代と共に新しく開発されるITスキルやITサービスなど日々変化しているコンサル/IT業界で活躍していくため、常に情報のアップデートや取捨選択を行っていきましょう。
本記事が多くのフリーランスのコンサルタントやコンサルタントに興味のある方にとって、お役に立てましたら幸いです。