エンジニアを含む副業やフリーランスの働き方は2018年企業の副業解禁以降、注目を集め始め挑戦する方が増加しています。
また、その時と同時に「終身雇用の崩壊」という言葉も世間に浸透しはじめました。
エンジニアを含む副業やフリーランスの働き方において、企業側は人材育成のコストや企業における採用の在り方などを改めて考え始める傾向が強まっており、労働者側はワークライフバランスの重要性や仕事の生産性向上など労働意識や労働環境を変化を望む動きが強まっています。
そんな今回はエンジニアの副業について解説していきます。
具体的にはエンジニアの副業の実情をはじめとし、エンジニアが副業を始めるべき理由や副業案件の探し方、駆け出しエンジニアの副業案件事業、エンジニア副業におすすめのプラットフォームなど様々な観点から解説します。
今回の記事を特にご一読していただきたい方
・副業エンジニアの仕事を今後検討している方
・副業エンジニアの仕事獲得方法を知りたい方
・IT業界の仕事に興味/関心がある方
・フリーランス、副業、複業に興味/関心がある方
・将来的にフリーランスエンジニアを検討している方
エンジニアの副業実情
この章ではパーソルキャリア株式会社が2020年11月に発表したITエンジニアの「副業のリアル」調査レポートを参考にエンジニアの副業実情について解説していきます。
まず、副業実施状況について見ていきましょう。
・スポット・不定期で副業をしている方:10%
・毎月コンスタントに副業している方:6%
2018年に副業が解禁していますが、ITエンジニアの中で副業を経験した方は40%ということがわかり、まだまだ副業は浸透していない可能性があることもわかりました。
次に、企業の副業制度がどのようになっているのかについて見ていきましょう。
・わからない:30%
・制度的に認められており、上司・同僚からも理解されている:28%
・制度的には認められているが、上司・同僚からの理解は得られていない:13%
上記結果から、企業と従業員の双方で副業に対しては認識されているが、従業員より企業側がやや消極的であることがわかりました。
企業が副業に対して消極的な理由は以下4つが挙げられるでしょう。
・情報漏洩の心配
・問題発生時のブランド毀損
・労働時間の管理・把握
最後にエンジニアが副業を行っている理由について見ていきましょう。
・自分の能力を試したいから:25%
・本業以外の人脈/コミュニティが欲しいから:16% などなど
副業理由として圧倒的だったのは収入を増やしたいということであり、上記結果から働いている方の多くは収入や自分の能力(スキル)、環境などを含め現状に満足していないことがわかりました。
副業について徐々に浸透し始めていることは上記3つの結果からわかりますが、従来の日本企業の働き方に対して副業という新しい働き方が容認/普及されるのは時間を有するでしょう。
さて、次章ではエンジニアが副業を始めるべき理由について解説していきます。
エンジニアが副業を始めるべき理由
この章ではエンジニアが副業を始めるべき理由について解説していきます。
収入が増える
エンジニアが副業を始めるべき理由として収入が増えることが挙げられます。
副業を始めると、稼働分に対して収入が増えます。収入の柱を複数持っておくと、心のゆとりや生活のゆとりにもつながるでしょう。
エンジニアの副業案件は高単価なものも多く存在しますので、興味/関心が少しでもある方は副業を始めてみましょう。
フリーランスエンジニアに移りやすい
エンジニアが副業を始めるべき理由としてフリーランスエンジニアに移りやすいことが挙げられます。
会社員エンジニアの仕事をしている人の中には、将来的に独立しフリーランスエンジニアに挑戦したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
副業をはじめ、限られた稼働時間で案件を遂行したり相互監視下で働けない難しさを経験することで、フリーランスエンジニアの仕事のについて肌で感じられます。
また、自らで案件を受注するために動いたり、請求書の発行や、契約書の締結、確定申告の提出などの独立に必要な経験もできます。
つまり、エンジニアとしての副業案件の経験がフリーランスへステップアップする準備やきっかけになるのです。
スキマ時間の有効活用
エンジニアが副業を始めるべき理由としてスキマ時間の有効活用できることが挙げられます。
副業は休日や就業後のスキマ時間を有効活用できます。副業には収入アップ・人脈形成・スキルアップなどメリットが多くあります。
これらのメリットをスキマ時間の副業で獲得できたら、有効なスキマ時間の使い方になるでしょう。
駆け出しエンジニアは副業案件に参画可能?
駆け出しエンジニアは副業案件への参画は可能です。
ただし、簡単な開発案件や比較的作業に近いような案件に限るでしょう。
駆け出しエンジニアだと、プログラミングスクールをちょうど卒業した方や独学でプログラミングを学習している方などが当てはまりますが、やはり副業案件を受注できるほどの実績がない方が多いでしょう。
副業でも企業は基本的に即戦力になるエンジニアを探しています。
そのため、駆け出しエンジニアが参画できる副業案件は限られますが、少しでも副業案件に参画し実務経験や実績をつけていきましょう。
エンジニア副業案件の探し方
この章ではエンジニア副業案件の探し方について解説していきます。
副業エンジニアとして効率良く案件を受注できるように参考にしてください。
・SNSで捜索
・知人からの案件・求人紹介
・クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスエージェントの活用
副業エンジニアは、フリーランスエージェントを活用することにより副業案件を効率良く獲得できます。
フリーランスエージェントは副業エンジニアが希望するフリーランス案件・求人の紹介以外にも、契約や税金関連のサポート、福利厚生など手厚いサポートが魅力的です。
副業エンジニアとして、経験が浅い方から経験豊富な方までフリーランスエージェントを活用してみることをおすすめします。
SNSで捜索
副業エンジニアは、SNSを活用し副業案件・求人獲得できます。
近年ではFacebookやTwitterなど、SNSを活用し企業が直接副業案件を出しています。
SNSで獲得した副業案件は仲介業者を挟まない直接契約であるため高い報酬が望めたり、柔軟なスケジュール交渉を行えるなどの特長もあります。
しかし、自分で契約やマネジメントを行う必要があり副業経験の浅いエンジニアにはおすすめできません。
知人からのフリーランス案件・求人紹介
副業エンジニアは、知人経由で副業案件を獲得出来ます。
元々エンジニアとして働いていた方の場合、前職の上司や同僚、同僚の知人などIT業界にコネがあることも多いため、そこから副業案件に繋がりやすいです。
知人からの紹介のため仲介料が発生することは少なく、比較的高単価での副業案件が受注できるでしょう。
しかし、エンジニアの知人が少ない場合や前職は別業種でIT業界のコネクションがない場合、紹介してもうことが難しいためIT業界未経験者の方にはおすすめできません。
クラウドソーシングサービスの活用
副業エンジニアは、クラウドソーシングサービスを活用することにより副業案件を獲得できます。
最近ではクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどクラウドソーシングサイトも多く存在しており、利用者も増加傾向にあります。
クラウドソーシングサイトのメリットとしては手軽に副業案件が探せることや契約周りなどの手続きが不要であることが挙げられます。
しかし、エンジニアに特化した副業案件は一般的にフリーランスエージェントより多くはなく、単価の低い副業案件も多数あります。
また報酬の中から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額を事前に確認しておくと良いでしょう。
エンジニアの副業案件があるおすすめのプラットフォーム5選
この章ではエンジニアの副業案件があるおすすめのプラットフォームを5つ紹介します。
エンジニアとして副業案件を探している方はぜひ参考にしてみましょう。
フリーランススタート(FREELANCE START)
日本最大級の転職サイト「エン転職」などの転職サービスを提供する株式会社エン・ジャパンの子会社「株式会社Brocante」が運営するフリーランスエンジニア向けのIT求人・案件検索サイトがフリーランススタート(FREELANCE START)です。
2021年7月時点で約20万件の副業・フリーランスエンジニア向け案件を保有しており、副業・フリーランスエンジニアの方は登録することで、希望に合う案件へ応募することができます。
フリーランスに特化していますが、リモートワークや週2日など時短を含む副業案件を多く取り扱っています。
副業・フリーランス案件は「開発言語・フレームワークなどの環境」「勤務地」「最寄駅」「職種」「業界」「単価」「特徴」「稼働日数」「エージェント」「フリーワード」の10カテゴリーより検索することができるため副業・フリーランスエンジニアに最適な副業・フリーランス案件を見つけることが出来ます。
50以上のフリーランスエージェントを取り扱っているため、エージェントを横断して副業・フリーランス案件を閲覧することはもちろんのこと、フリーランスエージェント毎の特性やエージェントが取り扱っている副業・フリーランス案件の詳細分析、福利厚生などの詳細もわかります。
その他、各フリーランス職種の単価相場、IT市場で流行っている開発言語や環境、確定申告や節税対策などの税金関係、開業届や健康保険などフリーランスが必要になる書類の情報など副業・フリーランスエンジニアに役立つお役立ち情報も豊富に閲覧することが出来ます。
副業・フリーランスエンジニアとして自身に見合った最適の副業・フリーランス案件を探してみたい方は活用すべき検索サイトでしょう。
フリーランススタートで副業・フリーランス案件をみてみたい方はこちら
doocyJob(ドーシージョブ)
doocyJob(ドーシージョブ)は国内最大級の副業・フリーランスエンジニア向け求人・案件情報サイトであり、株式会社エン・ジャパンの子会社「株式会社Brocante」が運営しています。
有名企業をはじめ、ベンチャー、スタートアップ企業など、750社以上の副業・フリーランス求人・案件情報を5,500件以上掲載しています。
掲載している副業・フリーランスの求人・案件はすべて企業との直接契約であるため、中間マージンや⼿数料は発生せず、高単価での参画が実現出来ます。
直接企業の採用担当者とコミュニケーションが取れ、素早く副業案件参画出来るだけでなく、社内情報などの一次情報を聞くことも出来ます。
さらに、登録し経歴を入力している副業・フリーランスには、企業の採用担当者からスカウトが直接届く機能もあります。
自分ではあまり気にしていなかった副業・フリーランス案件に出会えたり、企業との繋がりや人脈形成も可能です。
doocyJob(ドーシージョブ)は「開発環境・言語・職種」「都道府県」「単価」「キーワード」と詳細に分割されており、副業・フリーランス案件が検索しやすくかつ、選びやすいです。
副業・フリーランスエンジニアとして自身に見合った最適の副業・フリーランス案件を探してみたい方は活用すべきWebサイトでしょう。
doocyJobで副業・フリーランス案件をみてみたい方はこちら
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、株式会社Hajimari(旧:株式会社ITプロパートナーズ)が運営しているフリーランスエージェントです。
設立が2015年とフリーランスエージェントの中でも比較的新しい企業です。
副業エンジニアが活用するメリットは、週2日や週3日、リモートなどの副業・フリーランス案件が豊富かつ高単価での参画が可能であること、充実した福利厚生、専任コンサルタントによるしっかりしたサポートがあることなどです。
また、トレンド技術を活用する副業・フリーランス案件が多いことも魅力の1つです。
ITプロパートナーズの詳細を登録したい方はこちら
フリーランスエンジニアの皆さんはフリーランス/副業案件・求人を獲得する際、どのように行動していますか? 一番多く挙がるのは、フリーランスエージェントの活用ではないでしょうか? フリーランスエンジニアにとって営業工数をかけず、継続的かつ安[…]
クラウドテック
クラウドテックとは、2011年設立の株式会社クラウドワークスが運営している副業・フリーランス向けの案件を紹介しているフリーランスエージェントです。
副業エンジニアが活用するメリットは、高単価の副業・フリーランス案件を保有していることや約33%の公開案件・求人はリモートワークでありかつ、週3日〜4日の稼働でOKといった副業・フリーランス案件が多いことをはじめとし、充実した福利厚生、専任コンサルタントによるしっかりしたサポートがあることなどです。
クラウドテックの詳細を登録したい方はこちら
「クラウドテック」は、フリーランスのITエンジニアと企業をマッチングさせるフリーランスエージェントです。 フリーランス案件・求人を多数確保しているクラウドテックに登録することで、フリーランスとして働く際にさまざまなメリットを得られます[…]
プロシート(PROsheet)
プロシート(PROsheet)は、2014年設立のランサーズエージェンシー株式会社が運営しているフリーランスエージェントです。
副業エンジニアが活用するメリットは高単価の副業・フリーランス案件を豊富に保有していることや企業と直接契約が出来ることをはじめとし、フリーランス/ITの知識豊富な専任コンサルタントがサポートしてくれること、副業・フリーランスエンジニアのための充実した福利厚生などです。
また、ユーザーと企業が「直接契約」できることや安心のサポート体制などの点から契約更新率が89.2%と非常に高く評価されています。
その他、プロシート(PROsheet)はランサーズ株式会社の子会社(ランサーズエージェンシー株式会社)が運営していることも魅力の1つでしょう。
プロシート(PROsheet)の詳細を登録したい方はこちら
フリーランスエンジニアの皆さんはフリーランス案件・求人を獲得する際、どのように行動していますか? 一番多く挙がるのは、フリーランスエージェントの活用ではないでしょうか? フリーランスエンジニアにとって営業工数をかけず、継続的かつ[…]
まとめ
今回はエンジニアの副業の実情をはじめとし、エンジニアが副業を始めるべき理由や副業案件の探し方、駆け出しエンジニアの副業案件事業、エンジニア副業におすすめのプラットフォームなど様々な観点から解説しました。
近年副業エンジニアの需要が高まっていることもあり、現在エンジニアとして働いている人は副業を経験してみても良いかと思います。
また、副業である程度の実務経験やスキルを身につければ、フリーランスエンジニアとして独立することも大いに可能でしょう。
エンジニアとして新しい働き方を自分で見つけたり、徹底的に調べて上で行動を取るのかで将来も大きく変わってくるでしょう。
少しでも副業に興味/関心があるエンジニアは副業をしてみてはいかがでしょうか。
本記事が多くの副業エンジニアの方や副業エンジニアを検討している方にとって、お役に立てましたら幸いです。
フリーランスとしての市場価値を把握したり自分の希望条件に合う案件を見つけたり、フリーランスの独立に対して少しでも不安がある方は「フリーランススタート」の活用がおすすめです。
フリーランススタートは、50以上のフリーランスエージェントが保有しているフリーランス案件・求人を横断して閲覧・応募できるだけでなく、各フリーランスエージェントの特徴や評判/口コミを分析することが出来ます。
フリーランススタートでフリーランスエージェントを分析してみる→
【開発スキル別】フリーランスエージェントを活用しているフリーランスエンジニアの年収
開発スキル | 平均年収 | 最高年収 |
Java | 757万円 | 2.400万円 |
PHP | 787万円 | 2.400万円 |
Python | 871万円 | 1.920万円 |
Ruby | 875万円 | 2.400万円 |
JavaScript | 798万円 | 2.160万円 |
Go言語 | 980万円 | 1.800万円 |
Swift | 867万円 | 1.680万円 |
Kotlin | 927万円 | 1.800万円 |
COBOL | 625万円 | 1.800万円 |
Unity | 832万円 | 1.680万円 |
AWS | 927万円 | 2.040万円 |
SAP | 1,310万円 | 2,460万円 |