広報(PR)フリーランス | 広報(PR)業界の実状や仕事内容、相場、必要スキルを解説

2018年政府による副業解禁以降、副業やフリーランスなど多様な働き方が徐々に社会や企業に容認されはじめています。

また、コロナの影響もあり在宅ワークやリモートワークを徐々に導入する企業も増えています。

 

そのため、企業に属さず個人で単発の仕事の契約をするフリーランスという働き方が増加しています。

また、企業での仕事の在り方が見直されはじめており、従来の働き方であるメンバーシップ型からジョブ型つまり職務ごとに適したスキルや経験を持った人を採用する雇用方法にシフトチェンジされはじめています。

 

そんなフリーランスとして活躍する代表的な職種として、プログラマーなどを含むITエンジニアやWebデザイナーや動画クリエイターなどのクリエイティブ職種などが挙げられますが、広報(PR)もフリーランスとして活躍できる職種の1つです。

さて今回は広報(PR)フリーランスに焦点を絞り解説を行います。

広報(PR)市場やフリーランス市場の実状から広報(PR)フリーランスの仕事内容、単価相場、必要なスキル、仕事を獲得する方法まで幅広く解説します。

 

特に記事をご一読していただきたい方

広報(PR)やフリーランス市場を知りたい方
広報(PR)として活躍している方
広報(PR)フリーランスを検討/興味がある方
フリーランスとしてやりたいことが定まっていない方

 

 

広報(PR)業界の実状.

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まず、広報(PR)業界の実状を知っていきましょう。

公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会が発表した「PR業実態調査」によると、2020年度PR業全体の売上高は約1,111億円であり、2018年度での売上高(約1,290億円)を下回っています。

 

これまで堅調に成長していたPR業市場は、調査以来です初めてのマイナス傾向とのことです。

 

広報(PR)フリーランス関連画像

(出典:PR業実態調査)

 

この調査では、「売上高に対する新型コロナウイルスの影響」についても質問しており、企業全体では78%が売上高が減ったと回答しています。

国民の外出規制や出社を自粛する企業も多く経済に大きく影響があり、広報(PR)業界だけでなく様々な業界でも売上高は減少しているでしょう。

 

また、同調査で今後ニーズが増加する業務として、以下のような業務が挙げられています。

 

1位:(オンラインでの)記者発表会/PRイベントの企画・運営
2位:動画の制作・プロモーション
3位:オウンドメディアやソーシャルメディアの企画・運営
4位:(オンラインでの)セミナー・シンポジウムの企画・運営

 

上位全てオンライン関連業務であり広報(PR)業務でもオンラインシフトの傾向が強まっていることがわかります。

なお、広報・PR業務の重点課題において以下のような結果になっています。

 

広報(PR)フリーランス関連画像

(出典:PR業実態調査)

 

上図広報・PR業務の今後の重点課題での回答は「人材育成・確保」が70%、「新しい広報・PR手法の開発」が65%、「オンライン活用による広報・PR手法の推進」が58% 「サービス内容の多様化」 が51%となっております。

上記より、広報(PR)業界は人材不足であり、かつオンライン推進が課題になっていることから、今後オンラインでの広報(PR)の実務経験や知見のある方は重宝される広報(PR)人材になれる可能性があります。

 

フリーランス業界市場

フリーランス業界市場もどのようになっているのか見ていきましょう。

ランサーズ株式会社が発表した『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』では、以下のような人口と掲載規模になっています。

 

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(出典:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版)

 

フリーランス人口は1,577万人、経済規模は23.8兆円であり、2015年と比較すると人口は68.3%(640万人)、経済規模は62.7%(9.2兆円)増加しています。

また、2020年1月の数値ではフリーランス人口は1,062万人、経済規模は17.6兆円であり前年と比較しても大きく増加していることがわかります。

 

フリーランスになったきっかけの質問では以下のような結果となっています。

 

広報(PR)フリーランス関連画像

(出典:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版)

 

上図では「収入の拡大のため」が50.8%、「時間にとらわれない働き方をするため」が31.3%、「自己実現のため」が25.8%、「場所にとらわれない働き方をするため」が19.9%と上位を占めており、やはり収入増増加が大きな理由ということがわかります。

直近30年近く日本における会社員の給与水準がほとんど増加していないことや物価水準が上がっていることなどが要因となり、収入を少しでも増加させたいと考える方が多い可能性があるでしょう。

 

 

広報(PR)フリーランスの仕事内容

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この章では、広報(PR)フリーランスの仕事内容について解説していきます。

既に広報(PR)として活躍されている方は理解しているかと思いますが、フリーランスとして働く場合での仕事内容を見ていきましょう。

 

広報(PR)フリーランスの仕事①:プレスリリース作成・配信

広報(PR)フリーランスの仕事として、プレスリリース作成・配信があります。

プレスリリースとは商品、サービス、調査レポート、企業経営など、マスコミや社会に向けて発信するための情報です。

 

広報(PR)フリーランスとして、必要な情報をまとめる以外にも、タイトルの付け方や写真の使い方など、メディア関係者の関心を惹くようなプレスリリースにすることが重要です。

 

広報(PR)フリーランスの仕事②:記者会見を含むイベント企画・運営

広報(PR)フリーランスの仕事として、新しい商品やサービスの発表などの記者会見を含むイベント企画・運営があります。

主にメディア関係者へのニュース告知、原稿作成、進行台本や運営マニュアル作成、集客、想定問答作成、タスク管理、アフターリリースなど記者会見やイベント運営のディレクションを行います。

 

限られた会場スペースで、どのメディアを招待するかなど、社外との様々な調整が必要です。

 

広報(PR)フリーランスの仕事③:取材対応

広報(PR)フリーランスの仕事として、取材対応があります。

発信したプレスリリースなどによりメディア側から取材が入りますので、取材日程の手配や当日の対応などをおこないます。

 

メディア側に対してアピールできるものを正確かつ的確に伝わるようなコミュニケーションなどが必要です。

 

広報(PR)フリーランスの仕事④:SNS・ブログ配信

広報(PR)フリーランスの仕事として、SNS・ブログ配信があります。

企業の顔としてSNSやブログを通して新商品や新サービス、サービス改善など、何かアップデートがあるごとに配信します。

 

また、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは簡単かつ顧客との距離が近いことがメリットですが、広報担当者による炎上も起きやすいため、言葉使いや言い回しに注意が必要です。

 

広報(PR)フリーランスの仕事⑤:調査リリース

広報(PR)フリーランスの仕事として、調査リリースがあります。

企業の商品やサービスに関係する調査を行います。メディアアプローチを目的として調査を実施し、対象となる商品やサービスのアピールに繋がるテーマで調査を行います。

 

 

広報(PR)フリーランスの単価相場

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この章では、広報(PR)フリーランスの単価相場を解説します。

広報(PR)フリーランスの具体的な単価相場は見つかりませんでしたが、Indeedでの求人を参考にすると300〜500万円の求人が半数以上を占めています。

 

そのため単価相場は300〜500万円ほどでしょう。

また、正社員での広報(PR)を見ていきましょう。

 

求人ボックスでは、平均年収399万円です。(2022年7月時点)

月給で換算すると33万円であり、さらに正社員の年収ボリュームゾーンは310〜386万円となっています。

 

上記2つの単価や年収を見てみると広報(PR)フリーランスも正社員ほとんど変わらない結果になっています。

しかし、どの仕事でも当てはまりますが、経験により単価や年収は大幅に異なりますので、経験や実績次第では1,000万円を稼ぐ広報(PR)フリーランスも存在するでしょう。

 

上記広報(PR)フリーランスの単価はあくまでも参考として捉えておきましょう。

 

 

広報(PR)フリーランスの必要なスキル

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この章では広報(PR)フリーランスの必要なスキルを解説します。

広報(PR)として活躍している方はもちろんのこと、今後広報(PR)フリーランスとして活躍したいと考えている方はしっかりと目を通しておきましょう。

 

広報(PR)フリーランスのスキル①:文章スキル

広報(PR)フリーランスの必要なスキルとして文章スキルが挙げられます

広報(PR)は伝える/広める仕事であり、ニュースリリースやプレスリリースの配信は基本文章で行います。

 

また、近年ではSNSなどで自社のアピールを行う機会も増えたことにより、より読み手を意識して文章を構成することが必要になります。

広報(PR)は企業の顔でもあるので、そのまま自社のイメージにもつながります。

 

的確に読み手に伝えるだけでなく、言い回しなど表現方法にも注意し、読み手に分かりやすく伝えるスキルが要求されます。

 

広報(PR)フリーランスのスキル②:コミュニケーションスキル

広報(PR)フリーランスの必要なスキルとしてコミュニケーションスキルが挙げられます

広報(PR)として、メディアはもちろん顧客や一般消費者など幅広くコミュニケーションを行います。

 

円滑なコミュニケーションを通して相手との関係性を維持していくことは企業として重要な業務ですので、コミュニケーションスキルは広報(PR)フリーランスとして大切です。

なお、コミュニケーションスキルといっても一方的な会話スキルなどではなく、相手の意図を汲み取ったり相手が要求しているものを引き出せるコミュニケーションスキルです。

 

広報(PR)フリーランスのスキル③:情報収集スキル

広報(PR)フリーランスの必要なスキルとして情報収集スキルが挙げられます

広報(PR)フリーランスは伝える内容や文章によって、様々な観点からの情報を収集しわかりやすく伝える必要があります。

 

現代ではインターネットがあり、情報過多の時代ですので、必要な情報や関連情報などを取捨選択を行いパズルのピースのように情報を集めるスキルが要求されます。

 

広報(PR)フリーランスのスキル④:計画・企画スキル

広報(PR)フリーランスの必要なスキルとして計画・企画スキルが挙げられます

目的をはっきりさせることで期間や予算、事前のコミュニケーションが必要な関係者なども可視化できるため、共通認識が持てたり、自分の思考も整理されます。

 

広報(PR)フリーランスとして、目的を定義しどのような流れで目的を達成するのか、計画や企画立てを行うスキルは重要な要素です。

 

 

広報(PR)フリーランスの仕事獲得方法

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この章では広報(PR)フリーランスの仕事獲得方法を解説します。

現在広報(PR)として働いている方は闇雲に行動するのではなく、まずは以下紹介する仕事の獲得方法を行なってみましょう。

 

クラウドソーシングサービスを活用
フリーランスエージェントを活用
人脈やコネクションを活用
SNSを活用

 

クラウドソーシングサービスを活用

広報(PR)フリーランスは、クラウドソーシングサービスを活用することで仕事を獲得できます。

最近ではクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサイトも多く存在しており、利用者も増加傾向にあります。

 

クラウドソーシングサイトのメリットとしては手軽に仕事が探せることや契約周りなどの手続きが不要であることが挙げられます。

しかし、広報(PR)の仕事の中には単価の低い仕事も多数あります。また報酬の中から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額は低いものが多いでしょう。

 

広報(PR)フリーランスとして自信がないから、まず副業として広報(PR)の仕事をやりたい方などにおすすめです。

 

フリーランスエージェントを活用

広報(PR)フリーランスは、フリーランスエージェントを活用することで仕事を獲得できます。

フリーランスエージェントは広報(PR)フリーランスが希望するフリーランス案件・求人の紹介以外にも、契約や税金関連のサポート、福利厚生など手厚いサポートが魅力的です。

 

しかし、広報(PR)フリーランスとして、契約する企業も即戦力を求めているため経験が1年未満の方の仕事はほとんどないことが多いです。

そのため、ある程度広報(PR)経験や実績がある方の方がフリーランスエージェントを最大限活用できるでしょう。

 

人脈やコネクションを活用

広報(PR)フリーランスは、人脈やコネクションを活用することで仕事を獲得できます。

元々広報(PR)担当者として働いていた方の場合、前職の上司や同僚、同僚の知人などコネがあることも多いため、そこからフリーランス案件・求人に繋がりやすいです。

 

知人からの紹介のため仲介手数料が発生することは少なく、比較的高単価での仕事を受注できるでしょう。

しかし、前職は広報(PR)ではなく別業種など人脈やコネクションが少ない場合、紹介してもらうことが難しいです。

 

そのような方は広報(PR)担当者に向けたイベントやセミナーに参加してみましょう。

様々な業界の方がいる可能性が高いため、勉強になるだけでなく、そこからできた人脈やコネクションにより仕事を受注できるかもしれません。

 

SNSを活用

広報(PR)フリーランスは、SNSを活用することで仕事を獲得できます。

近年では、FacebookやTwitterなど、SNSを活用し企業や個人的が直接募集をかけていることも多いです。

 

SNSで獲得した仕事は仲介業者を挟まない直接契約であるため高い報酬が望めたり、柔軟なスケジュール交渉を行えるなどの特長もあります。

しかし、自分で契約などの手続きを行う必要があり、広報(PR)フリーランス経験の浅い方は少し労力が掛かることを念頭に置いておきましょう。

 

 

広報(PR)フリーランスとして活躍できるか不安な方へ

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この章では広報(PR)フリーランスとして活躍できるか不安な方について解説します。

広報(PR)として実績や経験がある方でもいざフリーランスとして活動できるか不安になるでしょう。

 

そのため、突然フリーランスとして独立するのではなく、まず副業や複業として広報(PR)の仕事を獲得することをおすすめします。

副業や複業を行うことにより自分でもフリーランスとして独立できる自信がつくだけでなく、人脈などもできている可能性があるため、継続して仕事を依頼してもらいやすくなります。

 

ある程度実績や経験がつくとより仕事の幅が広がり比較的安定した収入を得られるようになるだけでなく、好きな仕事を選ぶこともできるようになるでしょう。

 

 

まとめ

今回は広報(PR)フリーランスに焦点を絞り解説を行いました。

特に、広報(PR)市場やフリーランス市場の実状から広報(PR)フリーランスの仕事内容、単価相場、必要なスキル、仕事を獲得する方法まで幅広く解説しました。

 

広報(PR)はその企業に関する情報を発信したり、メディアや関係のある人々とコミュニケーションを行います。

広報(PR)は企業活動になくてはならない重要な役割を担い、仕事は幅広く担当することが多いです。企業の顔としての責任は重大ですが、そのぶん大きなやりがいを感じられる仕事でもあるでしょう。

 

広報(PR)として仕事経験がある方の中で、フリーランスに興味/関心がある方は積極的に検討してみましょう。

また、広報(PR)として仕事経験のない方は、まず広報(PR)の経験を積んだり実績を身につけましょう。

 

広報(PR)の仕事に限ったことではありませんが、どのスキルもすぐに身につくものではありません。

中長期的にみて重宝される広報(PR)フリーランスとなるため、現状何をすることが必要なのか、様々な情報を漁り徐々に行動に移していきましょう。

 

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