働き方改革の促進や副業が解禁したことにより、副業・フリーランスを行う方は多いのではないでしょうか。
その中でもクラウドソーシングサービスの出現は、副業・フリーランス人口をより促進させているものの1つです。
そんな今回はランサーズ株式会社が運営するクラウドソーシングサービスの「ランサーズ」について解説していきます。
具体的にはクラウドソーシングという仕事の説明をはじめとし、ランサーズの仕事や案件、システム手数料などランサーズの基本的な概要、ランサーズの良い悪い評判・口コミ、メリットデメリット、ランサーズの登録方法、クラウドソーシングサービスの将来性など様々な観点から解説します。
今回のランサーズの記事を特にご一読していただきたい方
・ランサーズを実際に利用した際の評判・口コミが気になる方
・ランサーズを効率よく活用したい方
・ランサーズやランサーズなどの利用を今後検討している方
・クラウドソーシングサービスに興味/関心がある方
・フリーランス、副業、複業に興味/関心がある方
・自分のスキルで報酬を得たい方
ランサーズの基本情報
まず、ランサーズの基本情報について解説していきます。
その前にクラウドソーシングサービスやクラウドソーシングについて解説していきます。
将来的にフリーランス、副業、複業を検討している方はぜひ理解しておくと良いでしょう。
クラウドソーシングの仕事とは?
クラウドソーシング(crowdsourcing)とは、群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語であり、インターネットを活用して不特定多数の人に業務を委託する仕事です。
クラウドソーシングはインターネットの特性を最大限活かし、会社員や主婦、学生などスキマ時間に気軽に出来る仕事・案件から、専門知識やスキルを持ったフリーランスの方が行う仕事・案件まで様々です。
つまり、クラウドソーシングの仕事は発注(クライアント)側が仕事内容や納期を決定し、受注(ランサー)側は引き受けた仕事を納期までに完了させ、成果に対して報酬を受け取るという仕組みです。
2016年に矢野経済研究所より発表されたクラウドソーシングサービス市場によると、2020年度は2950億円になるとの予測です。
フリーランス人口の増減を見てみましょう。
リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」(2019)をもとに発表された「データで見る日本のフリーランス」によれば日本のフリーランス人口は472万人です。
内訳は本業をフリーランスとして働く約324万人と、副業をフリーランスとして働く約148万人となっています。
そして本業をフリーランスとして働く人は1年間で19万人増加しており、6%の増加率です。
クラウドソーシングサービス市場やフリーランス人口の増加を考慮するとフリーランス市場規模は増加しています。
ランサーズでの仕事や案件
ランサーズでの仕事や案件はどのようなものがあるのか解説していきます。
ランサーズ株式会社は2008年に設立された登録ユーザー数約100万人、仕事依頼数約235万件のランサーズ(国内最大手クラウドソーシングサービス)を提供している企業です。
ランサーズの仕事カテゴリーは277種類以上あり、利用企業数は40万社以上あります。
利用企業はKDDI株式会社、株式会社新生銀行、ヤフー株式会社、グリー株式会社、株式会社エドウイン、パナソニック株式会社、freee株式会社など国内でも大手優良企業です。
取り扱っている仕事・案件はデータ入力/アンケート回答、リサーチ業務などの主婦や学生がスキマ時間を活用してできるものから、システム開発やアプリ開発、翻訳/通訳サービスなど専門知識/スキルを使いフルタイムで業務に取り組むものまで多様です。
ランサーズのシステム手数料
ランサーズのシステム手数料(ランサーの場合)について解説していきます。
ランサーズを活用する際に気をつけていただきたいのはシステム手数料です。
ランサーがランサーズにシステム手数料を支払うため、システム手数料を理解してないと、仕事・案件が完了して報酬を受け取る際に「あれ?想像していたのと全然違う・・・」となってしまいます。
そのため必ず理解しておきましょう。
報酬額 | システム手数料 |
20万円超の部分 | 5% |
10万円超20万円以下の部分 | 10% |
10万円以下の部分 | 20% |
ランサーの受け取る金額の計算についても解説していきましょう。
例:契約⾦額10,000円 (税抜)の仕事・案件の場合
ランサーは8,800円(税込)受け取れます。
内訳:
11,000円 – 2,200円 (システム利用料(税込)) = 8,800円
システム利用料:2,200円 (税込)
内訳:
10,000円 × 10% (消費税率)= 11,000円 (契約金額(税込))
11,000円 × 20% (システム利用料率(税抜)) = 2,200円 (システム利用料(税抜))
なお、手取り金額がよくわからない/計算が面倒な方は以下ツールをご使用ください↓
ランサーズで選べる4つの仕事形式
ランサーズで選べる3つの仕事形式について解説します。
ランサーズを活用するフリーランス、副業、複業の方は自分はどのスキルを使い報酬を得るのかまたどの形式が一番適しているのかをしっかりと知っておきましょう。
プロジェクト形式
プロジェクト形式は提案 (見積もり) を募集し気に入った提案をしたランサー (フリーランス) を選んで仕事を進める依頼方式です。
契約前に仕事内容や納期、報酬等を擦り合わせ納品後クライアントに検収してもらい、完了後報酬が受け取れます。
プロジェクト形式の報酬の支払い方法は、契約時に金額を決める「固定報酬制」と、稼働した時間に応じて支払う「時間単価制」があります。
プロジェクト形式はライティング、開発、デザインなど納品ベースの仕事・案件に多く見られます。
コンペ形式
コンペ形式はコンペのように、依頼に対して直接仕事を募集する仕事方式です。
クライアントは提案の中から最も気に入った提案を出したランサーに対して、報酬を支払い、その対価として提案を買い取ります。
コンペ方式では、クライアントは安全な取引を目的に報酬を事前に仮払いする必要があり、ランサーは安心して報酬を受け取れるようになっています。
コンペ形式ではロゴデザインやバナー制作、キャッチコピーなどのデザインの仕事・案件に多く見られます。
タスク形式
タスク形式は、1つの依頼に対し多人数のランサーが同時に作業を行う仕事方式です。
回答が承認されると報酬が支払われますが、依頼内容を満たさない回答は非承認となり報酬を得られないこともあります。
アンケートや入力作業など短時間で出来る仕事・案件に多く見られます。
タスク方式はコンペやプロジェクトと異なり、作業を行って承認されると必ず報酬が支払われます。
1つ1つは少額の依頼ですが、機密情報を含む依頼も多いため、仕事内容にしっかりと目を通しましょう。
なお、ランサーズでは、仕事を依頼する際にクライアントのお金を一旦ランサーズが預かり、作業が完了した段階でランサーズからランサーに振り込む仮払い制度という仕組みを採用しています。
仕事を完了したが、報酬が支払われなかった、報酬を支払ったのに仕事がされないといったトラブルを未然に防いでいます。
出品サービス(スキルパーケージ)
スキルパッケージは、ランサーが自身の「得意」や「スキル」を出品し、クライアントが購入することができるサービスです。
ビデオ相談形式と納品形式の2種類から形式を選択できます。
ビデオ形式とは、ご自身がアドバイザーとして過去の経験やスキルを30分からのビデオチャットで提供できるものです。
ランサーのメリットとしてご自身の過去の経験などを販売することが出来るため、フリーランスとして活動を始めてまもない方や副業・複業を希望しているビジネスパーソンにオススメです。
納品形式とは、得意なことやスキルを商品にして原則1日で完結する商品を掲載し、欲しい人はカンタンに購入できるというものです。
つまりランサーがスキル商品を出品し、クライアントが購入する方式です。
自分で決めた内容を都合の良いときだけ出品し、購入されるのを待つだけですので、フリーランスとして活動をし始めた方に非常にオススメです。
詳細についてはスキルパーケージガイドをご覧ください。
ランサーズの認定ランサー
ランサーズには認定ランサーと呼ばれる制度があります。
認定ランサーとは、ランサーズに登録しているプロの中から、ランサーズが定める基準をすべて満たしたランサーを指します。すべてのスキルのランサーが対象です。
認定ランサーのなるには以下の条件を満たし、ランサーズ側からの月に1度の審査に合格する必要があります。
2. クライアントからの評価: 4.8以上
3. プロジェクト完了率: 90%以上
4. タスク承認率: 90%以上
5. 24時間以内のメッセージ返信率: 80%以上
6. ランサーズへのログイン: 最終ログインが1ヶ月以内
7. 各種認証やプロフィールの登録: 後述の項目が認証済み・登録済み
認定ランサーのメリットは認定エンブレムが付与、認定ランサー検索の表示、メルマガ等への掲載、ランサーズ案件担当から案件の紹介、サポート優先対応、チャットサポートなどがあります。
上記メリットも多くこれまで以上に高報酬を獲得しやすくなっています。
自分の実績や評判次第で高報酬の獲得も可能ですので、ランサーズを活用している方は日々努力をしていきましょう。
ランサーズの良い評判・口コミ
この章ではランサーズの良い評判・口コミについて解説していきます。
実際のランサーズ利用者の声ですので、特にランサーズの活用を検討されている方は参考にしてみましょう。
<女性/32歳>
デザイン系統をやりたい人だけでなく、開いている時間がたくさんあって文字入力をするのが嫌いじゃない人には向いていると思います。結構毎日やっていますが、楽しいですよ。
<男性/22歳>
ランサーズはクライアントとの間に入ってくれるのでセキュリティの面ではとても高い水準だと思います。報酬の未払いといった問題もランサーズではクライアントがランサーズに先払いしているので安心できます。慣れるまではランサーズが1番効率がいいと思います。
ランサーズでの仕事獲得について。
ここ半年くらいは提案からよりも、直接メッセージをいただいてお仕事することが増えた。
継続と、認定ランサーのバッジは強し。
まゆ@コーポレート@mykwork420 2021年7月8日
クラウドソーシングサービスであるため、いつでも気軽に仕事・案件を受注でき報酬を受け取れるところが良い評判・口コミとしては多く見受けられました。
また、仮払い制度があることや認定ランサーなどの制度に関しての評判・口コミも見受けられました。
ランサーズの悪い評判・口コミ
この章ではランサーズの悪い評判・口コミについて解説していきます。
ランサーズなどのクラウドソーシングサービスはクライアントもランサーもお互いに顔が見えない分起こりやすいトラブルもいくつかあるでしょう。
実際の評判・口コミを知っていただく事で、今後気を付けておくべきことや仕事・案件を受注する際の注意点として参考にしてください。
わりと実績積んでしまったし個人的にランサーズより使いやすいので、できればクラウドワークスを使いたいところですが…
maru@フリーランス投資家 @toushika_baito 2021年7月13日
色々と経験したからこそ言えることは、Wantedlyで契約した企業は本当にホワイトだということ私は未だにポートフォリオを作っていませんが、それでもWantedlyで直接契約できたので初心者にもおすすめ。安心して仕事できます!
Nanaco 🙂 Webライター@nana75194 2021年5月5日
待って、ランサーズ本当にややこしい!!!
エリザベス魔法の杖秘書eBayセラー @eBay113 2021年7月4日
悪い評判・口コミはランサーズの報酬の未払いや仕様について多く見受けられました。
特に使い方に関してはクラウドワークスを比較される評判・口コミも多く、ランサーズの方がわかりづらいと言った内容も多くありました。
ランサーズを今後活用される方はこれら評判・口コミを鵜呑みにするのではなく、自分で情報を調べ参考にしましょう。
またランサーズの悪い評判・口コミの中には、単価が低い仕事・案件に関する評判・口コミも多く見受けらます。
単価が低い仕事・案件に関しては後述いたします。
ランサーズで仕事・案件を受注するメリット
この章ではランサーズで仕事・案件を受注するメリットについて解説します。
自身で情報の取捨選択をしていただき、ランサーズを効率良く利用しましょう。
案件数が豊富
ランサーズを活用するメリットとして案件数が豊富であることが挙げられます。
ランサーズでは実際に6,006件、募集中の案件がありました。(2021年7月時点)
ランサーズは最大級のクラウドソーシングサービスだけあって、やはり案件の種類や案件数が豊富であり、自分が受注したい仕事・案件が見つかる可能性が高いでしょう。
また、価格帯、仕事スタイル、注目カテゴリーなど様々な条件で絞り込みができるため、自分が希望している仕事・案件があるのか簡単に把握できます。
初心者でも受注可能な仕事・案件が多数
ランサーズを活用するメリットとして初心者でも受注可能な仕事・案件が充実していることが挙げられます。
ランサーズでは実際に232件、募集中の案件がありました。(2021年7月時点)
約4%ほどの未経験可能案件を扱っています。
ランサーズを活用して新しい仕事への第一歩を踏み出してみましょう。
ただし、システム開発やWeb制作、デザイン関連は専門的な知識やスキルが必要であるため、初心者での案件受注は難しいのが現実です。
評価や実績に応じて高報酬が可能
ランサーズを活用するメリットとして評価や実績に応じて高報酬が可能であることが挙げられます。
例えば、アプリ開発の仕事・案件は単価100万円やそれ以上あり、経験があるアプリエンジニアは高報酬を得られるでしょう。
また、エンジニア以外にもコンサルタントやWebライティングでも高報酬の募集は存在します。
実力や経験が豊富な方は一度確認してみてみることをおすすめします。
安心安全の取り組みを実施
ランサーズを活用するメリットとして安心安全の取り組みを実施していることが挙げられます。
ランサーズを含むクラウドソーシングサービスでは、発注者による「買い叩き」や「法令違反の強要」などが問題になっています。
ランサーズはランサーやクライアント双方に安心安全に利用していただくように以下のような施策に取り組んでいます。
・AIによる案件単価の判定(内容に対して単価が妥当かを表示)
・通報機能の用意
・SNSを活用したカスタマーサポート
・毎月の注意喚起
まだまだ良質とは言えない仕事・案件も見受けられますが、以前よりもランサーズの悪い評判・口コミは減っているように感じられ、安心安全の取り組みは良い施策であることがわかります。
ランサーズの充実した福利厚生
ランサーズを活用するメリットとしてランサーズの充実した福利厚生があることが挙げられます。
ランサーズでは税務のサポート、福利厚生による性格支援、スキルアップ教育などフリーランストータルサポートを実施しています。
以下のようなサポートを受けることができます。(一部抜粋)
・Freelance Basics
会計や法律などの経営関連、セーフティーネットなど、フリーランスをトータルにサポート
・フリーランスレンディング
※フリーランスの為のオンライン融資サービス
◆福利厚生 [Lancers クラブオフ]
・健康・ヘルスケア
・育児介護サービス
・スポーツ・フィットネス
・食事・グルメ
・旅行優待
・レジャー
・エンタメ
・ショッピング
・美容・ビューティ
※ランサーズクラブオフの対象はランサーズで過去3か月連続で 5,000 円以上の報酬を獲得されている方です。
正社員かつ副業で仕事・案件を受注している方の場合、しっかりとした福利厚生が受けられますが、フリーランスとして仕事・案件を受注している方の場合、福利厚生制度がないため非常にありがたいサポートです。
ランサーズで仕事・案件を獲得するデメリット
この章ではランサーズで仕事・案件を受注するデメリットについて解説します。
自身で情報の取捨選択をしていただき、ランサーズを効率良く利用しましょう。
高報酬の仕事・案件受注には専門知識が必要
ランサーズを活用するデメリットとして高報酬の仕事・案件受注には専門知識が必要であることが挙げられます。
100万円やそれ以上の高単価案件の多くがシステム開発などのエンジニア関連です。高報酬を得るには、システム開発経験やスキルが必要ということです。
また、高単価の仕事・案件はシステム開発やアプリ開発などエンジニア関連が多くを占めています。
つまり、ランサーズで高報酬を得られる方は限られている方でしょう。
報酬が低い仕事・案件も多い
ランサーズを活用するデメリットとして報酬が低い仕事・案件も多いことが挙げられます。
例えば以下のような仕事・案件があります。
・記事ライティング(2,000文字):0.2円/文字単価
・記事ライティング(2,000文字):0.3円/文字単価
上記は実際に依頼されているものを参考にしていますが、非常に低単価です。
この単価に対してシステム手数料が引かれるため、実際の報酬額はより少ないです。
ランサーズを含む多くのクラウドソーシングサービスでは、会員登録のための審査がなく誰でも登録できます。
そのためランサーズを活用するクライアントの中には、ランサーズはランサーに低い単価で仕事・案件を発注できる場所という認識をしてしまっている可能性もあるでしょう。
しかし実際に仕事・案件の応募は自分次第ですので、極力受けないようにしましょう。
特に未経験の領域の場合、自分の市場価値がよくわからず過小評価してしまい低単価の仕事・案件を受けてしまうこともあり得ます。
その場合は単価や報酬金額を変更して検索してみましょう。
また、複数のクラウドソーシングサービスで類似の仕事・案件を調べ客観的な視点を持つとより市場価格が理解できます。
高単価の仕事・案件を探している方は以下記事をご一読ください。
2018年副業が解禁されたことをはじめとし、終身雇用の崩壊が示唆されていたり、雇用形態の在り方が見直されたり、フリーランスへ独立する方も年々増加しています。 特にIT業界はAIやIoTなど様々な最新技術が日々開発されており、市場拡大に伴い[…]
システム手数料が高い
ランサーズを活用するデメリットとしてシステム手数料が高いことが挙げられます。
ランサーズのシステム手数料については先述しましたが、システム利用料はランサーに発生します。
ランサーズを活用している多くの方は、報酬の20%がシステム手数料として取られるため、額面での報酬額と実際に振り込まれる額との差に驚きます。
慣れてしまえばあまり気にならないかと思いますが、やはり高いと感じる方は多いでしょう。
ランサーズやクラウドワークスなどクラウドソーシングサービスの活用するにあたってシステム手数料を支払いたくない方はSNSなどを活用し、自分で営業をしてみても良いかもしれません。
フリーランスの働き方は2018年副業の解禁以降、注目を集め始め独立する方が増加しただけでなく、「終身雇用の崩壊」という言葉も世間に浸透しはじめました。 フリーランスの活用に伴い、企業側は人材育成のコスト削減や企業自体の在り方などを見直[…]
ランサーズって初心者でも仕事・案件を受注できる?
ランサーズは初心者でも仕事・案件を受注できます。
初心者でも受注できる仕事・案件の多くは、アンケート回答や文字起こし、データ入力などがあります。
上記紹介した仕事・案件はタスク形式が多く、本職とは別にスキマ時間を活用したい方など、ぜひ興味/関心がある方は挑戦してみましょう。
また上記以外の仕事・案件でも初心者可能な仕事・案件もありますので、フリーランスや個人事業主を今後検討している方もランサーズを利用してみてはいかがでしょうか。
なお、記事ライティングも初心者に出来そうですが、SEOに関する知識やライティングスキルが要求されるので、ある一定の経験や知識が必要になります。
ランサーズの登録方法
この章では、ランサーズの登録方法(ランサー)について解説します。
60秒ほどでカンタン登録が出来るため、興味のある方はぜひ登録をしてみましょう。
◆登録方法
1.ランサーズのトップページ内にある「まずは会員登録からスタート」をクリックし、登録メールアドレスを入力します。
※Gmail、Yahooメール、Facebook、LinkedInのアカウントを持っている方はアカウント連携をすると簡単に登録出来ます。
2.登録確認のメールに記載されているボタンをクリックします。
3.「ユーザー名」と「パスワード」の基本情報を入力します。
※ユーザー名は後から変更不可であり、半角英数字記号4文字以上(使用可能記号 -_ )のルールがあります。
このユーザー名は「プロフィールページのURL」になるためしっかり考えてから入力しましょう。
なお、変更をする場合は、再度会員登録をしなければいけません。
フリーランスは「フリーランス・副業・在宅で働きたい」にチェックをしましょう。
4.プロフィールを充実させるために以下の詳細情報を入力します。
「 区分」「名前」「性別」「職業」「生年月日」「都道府県」「希望時間単価」
※「職業」と「希望時間単価」において登録時点で分からない方は、ひとまず適当なものを選びましょう。登録完了後にいつでも変更可能です。
5.以上で登録が完了です。
最下部にある「さっそくはじめる」をクリックし、ランサーズでお仕事をスタートさせましょう。
ランサーズのランクを上げるための方法
ランサーズは仕事を受注しやすくなる制度としてランク認定を行っています。
ランクはレギュラー、ブロンズ、シルバー、認定ランサーがあります。
登録情報を充実させて、最低でもレギュラーランクを目指しましょう。
またレギュラーランク以上は依頼への提案を行った際に優先的に表示されます。
レギュラーランク以上は自分の評価かつ頑張りで変化するため、今回はレギュラーランクに上がるための方法をやクライアントが見てみる項目を解説します。
【プロフィール情報】
・プロフィール写真
プロフィール写真はできる限り本人画像を使いましょう。
ランサーズは個人取引の場です。自分がクライアントの立場になって考えましょう。
・表示名
会員登録した時に設定したユーザー名(英数字)とは別に、他のユーザーから見える表向きのユーザー名を設定できます。
入力するとユーザー名ではなく表示名が表示されますので親近感を持ってもらえるように本名を記載すると良いでしょう。
・キャッチフレーズ
あなたの特徴、得意なことを一言で表しましょう。クライアントに覚えてもらう施策の1つとして付けるのも良いでしょう。
なお、抽象的なフレーズや自分の職種と乖離があるフレーズをつけるとマイナスになるので注意しましょう。
・自己紹介
自分がどんな人物なのか、何が得意なのか、過去の実績や経歴、スキル、資格を具体的に入力してクライアントにアピールしましょう。
自分がクライアント側と仮定し自己紹介を入力すると、客観的に見えて良いでしょう。
その他仕事可能時間や連絡可能時間、連絡手段なども入力しておくとクライアントから仕事を受注しやすくなります。最大1000文字まで記入可能です。
・最低招待金額
設定された金額未満の招待は受け付けない仕組みです。
自分の市場価値を下げないためにも設定しておくことをおすすめします。
・カテゴリ/得意なカテゴリ
ご自身が経験/得意である項目を選択しましょう。最大20個まで得意なカテゴリは登録できます。
※登録すると「フリーランスをさがす」の該当カテゴリーの検索結果に表示され、「マイページ」でおすすめの仕事が表示されます。
・ビジネス経験 (非公開以外の場合)
ここでは、過去の経歴を入力します。職種/職業、雇用形態、期間、スキル、プロジェクト詳細など職務経歴書と同様の内容を入力していきます。
ランサーズで希望している職種に関連する自身の経歴を全て入力するようにしましょう。
【スキル】
自分がランサーズで受注したい仕事・案件に関連のあるかつ持っているスキルやスキル経験年数を登録します。
スキルレベルについて自己評価またはテスト判定の方法があります。
テスト判定を選択すると、客観的な評価になるため、高報酬の仕事・案件を受注しやすくなる可能性はあります。
このページはクライアントが閲覧出来るため、入力することにより仕事・案件受注率が向上します。
【スキルセット】
ご自身が制作可能・納品可能な制作物について、プロフィールページトップでアピールできる機能です。
スキルセットで得意分野・業界・ジャンルをご自身をアピールすると、仕事・案件受注率が向上する可能性が高まります。
スキルセットはクライアントや取引相手が特に注目して閲覧する箇所になりますので、しっかりと入力しましょう。出来る範囲と出来ない範囲を明確に区別するとクライアントも任せやすくなります。
【ビジネス経験】
ビジネス経験がある方は基本情報とプロジェクト内容を記載することをおすすめします。
社会で活躍した経験があることやランサーがどのような人物なのかを把握しやすいため、クライアントの目に留まりやすくなります。
【資格】
ランサーズで希望している職種に関連する資格があれば入力しましょう。
国家資格や民間の資格はある方は1つのセールスポイントになります。
【ポートフォリオ】
ポートフォリオを持っている方はアップロードをオススメします。
特にエンジニア、UIUXデザイナー、Webデザイナーなどのクリエイティブ職種、Webライターなどは積極的にアップロードしましょう。
サイト内でポートフォリオで受注者(ランサー)を探すことが出来るため、アップロードをすることにより仕事・案件受注率が向上します。
【各種認証の提出や手続き】
各種認証の提出や手続きを行いましょう。
各種認証を済ませておくと、ランサーとしての信用度、加えてクライアントからの信用度が増加します。
レギュラー以降のアカウントランクに昇格するためにも本人確認、ランサーズチェック、機密保持確認、電話確認は必ず済ませておきましょう。
クラウドソーシングサービスの将来性
この章ではクラウドソーシングサービスの将来性について解説します。
今後もクラウドソーシングサービスは発展し続ける可能性が高いでしょう。
その理由として、クラウドソーシングサービス市場自体の拡大や、社会全体が昔よりも個々のスキルを重要視し始めている点が挙げられます。
まず、クラウドソーシングサービス市場の拡大について見ていきましょう。
先述致しましたが、クラウドソーシング市場は成長しており、2013年には215億円の市場規模が2020年には14倍の2,950億円に達する予測がされています。
フリーランス、副業、複業をされている方は知っている方も多いですが、ランサーズやクラウドワークスなど総合型をはじめ、動画、翻訳、マイクロタスク系、デザイン、ライティングなど、専門分野に特化したクラウドソーシングサービスは数多く存在し、クラウドソーシングサービス市場が拡大していることを肌で感じている方も多いでしょう。
次に社会全体が昔よりも個々のスキルを重要視し始めている点について見ていきましょう。
高齢化による労働人口の減少や企業におけるグローバル競争の激化、コロナの影響など様々な要因が重なり、労働環境は変化してきており、加えて労働意識までも変わり始めています。
企業の場合、テレワークやリモートワークの急速な普及/発展に伴い「評価基準」や「採用方法」を再検討する必要があり、雇用において従来のメンバーシップ型からジョブ型への採用方式に移行され始めています。
労働者の場合、一昔前と比較してITの普及により個々のスキルを発信したりスキルが仕事に繋がったりと仕事の選択肢が柔軟になっています。
さらにコロナの影響により、テレワーク/リモートワークを行う方が増加しており、よりワークライフバランスを重要視する方も増えています。
テレワーク/リモートワークに関して、2020年11月総務省が発表したテレワークの最新動向と総務省の政策展開によるとテレワーク導入済みの企業は28.9%であり、新型コロナ収束後のテレワーク活用予定は活用する予定が40.5%、検討中が38.2%です。
総務省は地域IoTやふるさとテレワークを促進/普及させるため、費用や経費を一部補助したりと前向きに検討していることがわかり、コロナ収束後もテレワーク/リモートワークの普及は進んでいく可能性が高いです。
上記2つの大きな要因や政府の前向きな体制を考慮するとフリーランス、副業、複業の人口が増加していくでしょう。
ランサーズ『フリーランス実態調査 2021』の調査では「副業元年」と言われた2018年と比較して日本のフリーランス人口は500万人以上増加し、1,670万人に達していることもわかっています。
つまり、現代の働き方に適したサービスを提供しているクラウドソーシングサービス市場は今後も拡大していくでしょう。
また、最大級のクラウドソーシングサービスである「ランサーズ」も相対的に需要が伸び続けていくでしょう。
まとめ
今回はランサーズ株式会社が運営するクラウドソーシングサービスの「ランサーズ」について、クラウドソーシングという仕事の説明をはじめとし、ランサーズの仕事や案件、システム手数料などランサーズの基本的な概要、ランサーズの良い悪い評判・口コミ、メリットデメリット、ランサーズの登録方法、クラウドソーシングサービスの将来性など様々な観点から解説しました。
どんな方でも利用でき、活躍できるチャンスがあることがランサーズの最大の良さではないでしょうか。
悪い評判・口コミに関してどんな企業が提供しているサービスでも一定数は存在します。
悪い評判・口コミを鵜呑みにするのではなく、一度自分で登録して活用して判断することをおすすめします。
また、フリーランス、副業、複業を始められる方はランサーズやクラウドワークスなど複数のクラウドソーシングサービスを活用すると、客観的な視点で自分を見れるだけでなく、適しているプラットフォームが見つかるでしょう。
フリーランスとしての市場価値を把握したり自分の希望条件に合う案件を見つけたり、フリーランスの独立に対して少しでも不安がある方は「フリーランススタート」の活用がおすすめです。
フリーランススタートは、50以上のフリーランスエージェントが保有しているフリーランス案件・求人を横断して閲覧・応募できるだけでなく、各フリーランスエージェントの特徴や評判/口コミを分析することが出来ます。
フリーランススタートでフリーランスエージェントを分析してみる→
以下表に、主要なフリーランスエンジニア向けのフリーランスエージェントをまとめてみましたので、ぜひフリーランスエージェント選びの参考にしてください!