コロナの影響によりリモートワークやテレワークが推奨されている中、フリーランスは人気の高い職業です。
実際にフリーランスへの転職や独立を考えた際に「ネットワークエンジニアはフリーランスで活躍できるのか」「フリーランスのネットワークエンジニアとして案件を継続的に受注できるのか」「未経験からでもフリーランスのネットワークエンジニアになれるのか」など疑問を持つ方も多いかと思います。
今回、本記事は人気職種であるネットワークエンジニアに焦点を当て、フリーランスのネットワークエンジニアの実情を詳しく解説します。
具体的にはネットワークエンジニアの種類、ネットワークエンジニアの仕事内容、フリーランスのネットワークエンジニアの単価相場、ネットワークエンジニアのリモートワーク案件・求人事情、ネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情、フリーランスのネットワークエンジニアの必要スキル、未経験でのフリーランスのネットワークエンジニア事情、フリーランスのネットワークエンジニアの資格、ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人獲得方法、ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の将来性について解説します。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスのネットワークエンジニアを今後検討している方
・ネットワークエンジニアやIT業界に興味/関心がある方
・フリーランスのネットワークエンジニアの案件・求人事情を知りたい方
・ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の単価相場を知りたい方
・フリーランスのネットワークエンジニアの市場動向や将来性を知りたい方
ネットワークエンジニアとは
この章ではネットワークエンジニアについて解説します。
ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークのシステム設計や構築、保守管理などを行うエンジニアを指します。
私たちは日常生活において当たり前のようにパソコンから何かを検索したり、データを送ったりしていますが、快適な通信環境を構築し、運用していくのがネットワークエンジニアの仕事です。
携わるプロジェクトや案件・求人のネットワーク規模により、設計から構築、運用までを一貫して担当する場合も多いです。
ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違い
よく混同されることが多いのはネットワークエンジニアとインフラエンジニアについてです。
そのため、ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いを簡単に解説します。
インフラエンジニアとは、ネットワークからサーバ―全般までITインフラ全体を担当するエンジニアのことです。
つまりネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いは、仕事において開発担当する範囲が異なります。
案件・求人によっては、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアがメインの仕事でもインフラエンジニアを記載されることもあります。
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ネットワークエンジニアの仕事内容
この章ではネットワークエンジニアの仕事内容を解説します。
ネットワーク設計
ネットワークエンジニアはネットワーク設計を担当します。
顧客がどのようなシステムを求めているかヒアリングし、要件をまとめ設計します。要件に応じて、ネットワークの構成や使用するネットワーク機器の種類・数、使用する回線などを決めていきます。回線費用といったネットワークの維持コストや構築までのスケジュールもここで検討します。
新規ネットワークシステム設計以外にも、既存のネットワークシステムからのリプレイス業務があります。リプレイス業務の場合、業務内容をヒアリングした上で、業務に支障が及ばないように移行計画を策定します。
ネットワークに導入する技術や製品などの要件決定後、作業計画を作成しネットワークシステムの利用者など、関係者や責任者へ設計レビューとして提案します。
ネットワーク設計ではセキュリティや各種OS、サーバーなどに関する幅広い知識が求められます。
ネットワーク構築
ネットワークエンジニアはネットワーク構築を担当します。
ネットワーク設計時に基づき、ネットワーク機器を設置し設定していきます。
ネットワーク機器の設置や配線、ソフトウェアのインストール作業、各種設定作業などを行っていきます。
大規模なネットワーク構築の場合は、数ヵ月かかる場合もあります。構築後はテストを行った後、運用開始となります。
ネットワーク構築では、最新の製品や技術の動向、ケーブリングや機器の設置に関する知識が必須です。
ネットワーク運用保守
ネットワークエンジニアは詳細設計を担当します。
ネットワークシステムは構築後、随時機器の設定変更や構成変更などを行う必要があります。
障害が起きた際、問題素早く把握し対処できるように俯瞰的に物事を捉えたり、ネットワークの幅広い知識が必要とされるため、決して難易度の低い業務ではありません。
また利用者の要望に応じて、ネットワークシステムのアップグレードの実施や、バックアップデータ作成や復元なども対応します。
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フリーランスのネットワークエンジニアの単価相場
この章ではネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の単価相場について解説していきます。
ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の月額単価相場は次のようになっています。
平均単価 | 中央値単価 | 最高単価 | 最低単価 | |
---|---|---|---|---|
ネットワークエンジニア | 59.6万円 | 60万円 | 170万円 | 20万円 |
(参照:ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の平均単価は59.6万円です。最低単価20万円〜最高単価170万円まで幅広くあることがわかりました。
ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人の平均月額単価を年収に換算すると、715万円です。
年収を比較をしやすいようにネットワークエンジニアの会社員エンジニアを見てみましょう。
会社員におけるネットワークエンジニアの平均月収は約38万円であり、年収に換算すると約455万円です。
フリーランスのネットワークエンジニアの年収の方が会社員のネットワークエンジニアの年収と比較して約1.9倍高いことがわかりました。
フリーランスのネットワークエンジニアの方が収入が高いため、高収入を希望しているネットワークエンジニアはフリーランスを選択すると良いでしょう。
ネットワークエンジニアのリモートワーク案件・求人事情
この章ではネットワークエンジニアのリモートワーク案件・求人事情について解説していきます。
まず、リモートワーク案件・求人の現状を見てみましょう。
「ネットワークエンジニア リモート」をフリーランススタート(2021年4月時点)上で検索すると88件です。
ネットワークエンジニアリモートワーク案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約4.1%です。
SI、業務系、医療/福祉、通信、Webサービス、銀行/証券/保険、公共・官公庁など様々な業界のリモートワーク案件・求人があります。
5G向けシステムのネットワーク構築、セキュリティクラウド運用保守、業務システムのネットワーク構築などのリモートワーク案件・求人があります。
リモートワークを希望しているフリーランスのネットワークエンジニアは自分で調べてみることをおすすめします。
今後、ネットワークエンジニアのリモートワーク案件・求人は増加していく可能性があります。
その理由として現在世界中で蔓延しているコロナ自体の影響や、IT技術の発展によるセキュリティ面の改善、最先端技術を使用した新たなサービス立ち上げが増える可能性があることなど挙げられます。
しかし、物理的なネットワークを使用している企業がまだまだ多く存在すること、セキュリティ面の問題や、リモート環境を整える仕組みが出来ていない、リモートワークによってコミュニケーション齟齬が生じるなどの理由で常駐メインのフリーランス案件・求人も多くあります。
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ネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情
この章ではネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情について解説していきます。
まず、週2日・週3日フリーランス案件・求人の現状を見てみましょう。
「ネットワークエンジニア 週2日・週3日」をフリーランススタート(2021年4月時点)上で検索すると9件です。
ネットワークエンジニア週2日・週3日フリーランス案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約0.4%です。
ネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人はWebサービスと銀行/証券/保険業界があります。
コールセンターのネットワーク保守、保険関連企業のネットワーク保守があります。
また週2日や週3日でも月収80万円や70万円など高単価なフリーランス案件・求人もあります。
フリーランスのネットワークエンジニアとして、週2日・週3日フリーランス案件・求人に参画することにより様々な業界の開発に携わることができ、豊富な経験を積むことができます。
ネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人を希望しているあるいは、様々な業界の開発経験を積みたいフリーランスのネットワークエンジニアにおすすめです。
今後、ネットワークエンジニアの週2日・週3日フリーランス案件・求人は増加していく可能性がありますが時間がかかるでしょう。
増加していく理由として、2018年に副業を解禁し年々推進する企業が増加していること、IT技術の発展によりセキュリティ面改善の可能性があること、最先端技術を使用した新たなサービスの立ち上げが増える可能性があること、雇用形態の在り方が従来のメンバーシップ型からジョブ型へ変化していることなど挙げられます。
しかし運用保守関連のフリーランス案件・求人が多く、常駐でアサインしたい企業の方が現状多いため、現状は非常に少ないです。
フリーランスのネットワークエンジニアの必要スキル
この章ではフリーランスのネットワークエンジニアの必要スキルについて解説していきます。
フリーランスのネットワークエンジニアとしてフリーランス案件・求人を獲得したい方は自分のスキルと照らし合わせてみてみましょう。
ネットワークスキルや知識
フリーランスのネットワークエンジニアに必要なスキルはネットワークスキルや知識です。
ネットワークにはWAN系、LAN系、インターネット系の技術があります。DNSやWWWサーバなどを代表するようなインターネット系の知識は特に重要となっています。
ネットワークエンジニアはネットワークによって個々の機器を接続するのですから、各機器を設定するための技術やノウハウも当然ながら身に着けていなければなりません。
また、ネットワークエンジニアとしてTCP/IPのスキルや知識、OSI参照モデルの知識なども必要でしょう。
その他クラウドの普及により、ネットワーク仮想化(SDN)やOpen Flowが頻繁に使われるようになっています。
ネットワーク仮想化(SDN)やOpen Flowに対応するスキルや知識があると高評価を得られやすいでしょう。
論理的思考力
フリーランスのネットワークエンジニアに必要なスキルは論理的思考力です。
ネットワークエンジニアはクライアントの要望を仕様書にまとたり、上流工程を主に担当しますがその際に論理的思考が必要になります。
例えば、顧客の要望を聞いた際、 ネットワークエンジニアはその要望を実現するアプローチを複数考えます。そして、論理的思考に基づいて各アプローチをより細かいアプローチに分割していきます。
ある程度細かくすることで、各作業にどれだけの費用・時間・技術力が必要か、実績や所有しているデータから評価することができるようになります。
これらの評価を整理し、複数のアプローチのうち最適なものに基づいて、仕様を決定するのです。
上記例のように論理的思考が無ければ、上流工程を担当することは難しく、ネットワークエンジニアとして活躍することが出来ません。
ネットワークエンジニアとして、論理的思考力を身に付けられる様に日々、物事を論理的に考えたり、学習したりトレーニングをしていきましょう。
コミュニケーションスキル
フリーランスのネットワークエンジニアに必要なスキルはコミュニケーションスキルです。
フリーランスのネットワークエンジニアに限った話ではありませんが、エンジニアにはコミュニケーションスキルも必要とされます。
クライアントのニーズを正確に汲み取り、円滑な作業報告や開発を行うため、コミュニケーションをとることが多いです。
また、日々進化するネットワーク分野を含むIT市場やIT技術情報をキャッチするため、その情報を入手できる「人脈」を作るためにもコミュニケーション力が重要になってきます。
ネットワークエンジニアとして、コミュニケーションスキルを習得し、より高単価フリーランス案件・求人に参画できるようにしましょう。
上流工程やマネジメントスキル
フリーランスのネットワークエンジニアに必要なスキルは上流工程やマネジメント経験です。
ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人は小規模開発から大規模開発まで幅広いです。
企業側は開発を滞りなくに実行するためのマネジメント経験や、要件定義、設計スキル、レビュー、負荷試験などの経験があるフリーランスのネットワークエンジニアを採用する傾向があります。
フリーランスのネットワークエンジニアとして、様々な経験をしているほど、高単価フリーランス求人・案件に参画しやすくなります。
フリーランスのネットワークエンジニアは未経験でもなれる?
この章ではフリーランスのネットワークエンジニアは未経験でもなれるのかどうかについて解説していきます。
未経験でも以下2種類に分けらます。
・ネットワークエンジニアは未経験だが、サーバーエンジニアやインフラエンジニアなどエンジニア職種の経験がある
・IT業界は未経験でかつフリーランスのネットワークエンジニアに挑戦する
まず、ネットワークエンジニアは未経験だがサーバーエンジニアやインフラエンジニアなどエンジニア職種の経験がある場合、フリーランスのネットワークエンジニアとしてネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人に参画することは可能でしょう。
インフラ開発経験があれば参画可能なフリーランス案件・求人もあるため、ネットワークエンジニア未経験でも参画出来る可能性はあります。
次にIT業界は未経験でかつフリーランスのネットワークエンジニアに挑戦する場合、非常に厳しいでしょう。
ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件の場合、即戦力のネットワークエンジニアまたは、ある程度のネットワーク設計や構築経験や上流工程の知識、インフラスキルを持っているエンジニアのアサインを希望しています。
IT業界未経験からフリーランスのネットワークエンジニアへの独立を検討している方は、以下の行動をまず考えてみましょう。
・ネットワークエンジニアになるためプログラミングスクール/オンライン学習サービスでネットワークスキルを習得する
・正社員や契約社員として2~3年ほどネットワークエンジニアを含むインフラエンジニア経験を積む
プログラミングスクールやオンライン学習サービスを活用する方は、「ネットワークエンジニア プログラミングスクール おすすめ」や「ネットワークエンジニア オンライン学習サービス おすすめ」などを検索すると良いでしょう。
なお、IT業界未経験かつネットワークエンジニアとして、正社員や契約社員を検討している方は、正社員や契約社員のエンジニア案件を探すことが出来る大手求人サイトや転職サイト、IT業界に特化した転職エージェントを活用しましょう。
フリーランスのネットワークエンジニアは資格ある方が良い?
フリーランスのネットワークエンジニアに資格はある方が良いですが、必須ではありません。
特にフリーランス未経験者やネットワークエンジニアの実務経験が浅い人にとって、資格取得のために身につけたノウハウやスキルは非常に役立ちます。
また、資格そのものがネットワークスキルの知識証明になるので、フリーランス案件・求人が受注しやすくなるでしょう。
【ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人を獲得しやすくなるおすすめの資格】
・ネットワークスペシャリスト試験
・シスコ技術者認定(CCNAなど)
・情報セキュリティマネジメント試験
・応用情報技術者試験
ネットワーク関連の資格を取得することで、ネットワークスキルや知識を証明することは可能です。
しかし、フリーランスのネットワークエンジニアとして重要視すべきことは、ネットワークエンジニアの実務経験やインフラの実務経験、上流工程のスキルや知識を保有していることです。
そのためネットワークエンジニアの資格は時間的に余裕がある方におすすめします。
フリーランスのネットワークエンジニアとして実務未経験の場合、まず実務経験を積むことに注力しましょう。
ネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人獲得方法
この章ではネットワークエンジニアのフリーランス案件・求人獲得方法について解説します。
フリーランスのネットワークエンジニアとして効率良くフリーランス案件・求人を獲得できるように参考にしてください。
フリーランスエージェントの活用
SNSで捜索
知人からの案件・求人紹介
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスエージェントの活用
フリーランスのネットワークエンジニアは、フリーランスエージェントを活用することによりフリーランス案件・求人を効率良く獲得できます。
フリーランスエージェントはフリーランスのネットワークエンジニアが希望するフリーランス案件・求人の紹介以外にも、契約や税金関連のサポート、福利厚生など手厚いサポートが魅力的です。
フリーランスのネットワークエンジニアとして、経験が浅い方から経験豊富な方までフリーランスエージェントを活用してみることをおすすめします。
SNSで捜索
フリーランスのネットワークエンジニアは、SNSを活用しフリーランス案件・求人獲得できます。
近年では、FacebookやTwitterなど、SNSを活用し企業が直接案件・求人を出しています。
SNSで獲得した案件・求人は仲介業者を挟まない直接契約であるため高い報酬が望めたり、柔軟なスケジュール交渉を行えるなどの特長もあります。
しかし、自分で契約やマネジメントを行う必要がありフリーランス経験の浅いフリーランスのネットワークエンジニアにはおすすめできません。
知人からのフリーランス案件・求人紹介
フリーランスのネットワークエンジニアは、知人経由でフリーランス案件・求人を獲得出来ます。
元々エンジニアとして働いていた方の場合、前職の上司や同僚、同僚の知人などIT業界にコネがあることも多いため、そこからフリーランス案件・求人に繋がりやすいです。
知人からの紹介のため仲介料が発生することは少なく、比較的高単価でのフリーランス案件・求人が受注できるでしょう。
しかし、エンジニアの知人が少ない場合や前職は別業種でIT業界のコネクションがない場合、紹介してもうことが難しいためIT業界未経験者の方にはおすすめできません。
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスのネットワークエンジニアは、クラウドソーシングサービスを活用することにより案件・求人獲得できます。
最近ではクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどクラウドソーシングサイトも多く存在しており、利用者も増加傾向にあります。
クラウドソーシングサイトのメリットとしては手軽に案件・求人が探せることや契約周りなどの手続きが不要であることが挙げられます。
しかし、フリーランス案件・求人数はフリーランスエージェントよりも少なく、単価の低い案件・求人も多数あります。また報酬の中から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額は低いものが多いでしょう。
ネットワークエンジニア経験が浅い方やネットワークエンジニアの実績を作りたい方におすすめです。
フリーランスのネットワークエンジニアの将来はどうなの?
この章ではフリーランスのネットワークエンジニアの将来性について解説します。
フリーランスのネットワークエンジニアとして続けていくべきなのか、フリーランスのネットワークエンジニアを続けて問題ないのか、フリーランスのネットワークエンジニアの将来性を見極めていきましょう。
ネットワークエンジニアのニーズは今後も安泰する可能性が高いです。
また、クラウドなどその時のIT市場が求めるスキルや知識を取得すると、重宝されるネットワークエンジニアになるでしょう。
では、上記理由をIT市場動向から分析してみましょう。
2021年2月、IDC Japanの国内産業用ネットワーク機器市場予測の発表によると、ネットワーク機器市場の2021年の前年比成長率は7.8%と予測されるとのこと。その後も同程度の成長率で成長を続け、2020~2025年の年平均成長率(CAGR)は7.0%と安定した成長を見込んでいるとのことです。
経済産業省の調査(2019年3月)によると、2030年にはエンジニアを含むIT人材の不足数が最大で約79万人になるという試算が出ています。
エンジニアを含むIT人材の不足ですが、主な理由はIT業界の飛躍的な発展です。
ネットワーク機器市場推移やIT人材不足を考慮すると、ネットワークエンジニアよりもネットワーク関連案件・求人の比率は多いことが予想でき、今後ネットワークエンジニアはなくなることはないでしょう。
また、今後ネットワークエンジニアとして高単価を獲得するために、クラウドやIoT、5Gなど最先端技術スキルを身に付けましょう。
例えば、クラウド市場を見ていきましょう。
Synergy Research Groupのデータによると、クラウドインフラ市場は2019年の970億ドル(約10兆2400億円)から2020年は1290億ドル(約13兆6100億円)に成長したとのことです。
IaaS分野においてシェア率が高いAWSのAmazon、AzureのMircosoft、GCPのGoogleはそれぞれ売り上げを伸ばしています。
また、MM総研の調査によると大企業の87.2%がクラウド環境を利用したシステム開発を推進しています。旧来型の非クラウド(オンプレミス)環境だけで新たにシステム構築を行うとする企業は約20%以下であり、クラウドの動きが加速していくでしょう。
現状、クラウド市場推移や企業のインフラ環境の変化により、クラウド環境を活用している/移行している企業が多く存在し、かつ今後もクラウド分野は伸び続けることが分かります。
つまり、ネットワークエンジニアとしてクラウドが普及することによって、AWSなどクラウド自体のスキルや、仮想サーバーや仮想ネットワークを構築するスキルは需要が高まるでしょう。
現状のスキルだけでは満足せず、しっかりと市場動向を確認し、時代に求められるネットワークエンジニアになりましょう。
まとめ
今回は、ネットワークエンジニアに焦点を当て、フリーランスのネットワークエンジニアの案件・求人事情、単価相場、必要スキル、未経験からフリーランスへの独立方法、将来性など様々な観点から詳しく解説しました。
フリーランスのネットワークエンジニアは小規模や大規模のSI・業務系、メーカー、通信、Webサービス、医療・福祉、流通・小売、銀行/証券/保険、公共・官公庁など様々な業界で活躍出来ます。
その結果フリーランスのネットワークエンジニアの需要は現状、安定しており、今後も現状維持が続いていくでしょう。
フリーランスのネットワークエンジニアとして企業に重宝される秘訣はネットワークスキルや知識、論理的思考力、コミュニケーションスキル、上流工程やマネジメントスキルを身に付けることです。
時代と共に新しく開発されるITスキルやITサービスなど日々変化しているIT業界で活躍していくため、常に情報のアップデートや取捨選択を行っていきましょう。
本記事が多くのフリーランスのネットワークエンジニアやネットワークエンジニアに興味のある方にとって、お役に立てましたら幸いです。