Perlフリーランス案件・求人の実情 | Perlフリーランスエンジニアの仕事、単価相場、将来性などを解説!

Perlを扱うフリーランスエンジニアになりたいと考えていても、Perl案件がどれぐらいあるのかご存知ない場合が多いのではないかと思います。
フリーランス案件・求人がどれぐらいあるかの情報を得るのは、フリーランスエージェントに登録でもしない限り大変です。

 

そこで本記事では、Perlフリーランス案件・求人の種類、単価相場などについてまとめました。
Perlフリーランスエンジニアは未経験からでもなれるのか、Perlフリーランスエンジニアは将来性はあるのか、についても解説しています。

本記事を読むことで、Perlフリーランスエンジニアになるための情報を得ることが可能です。
Perlフリーランスエンジニアを目指している方は、本記事をぜひお読みください。

 

 

Perlとは

Perlは1987年ラリー・ウォールによりリリースされたプログラミング言語です。
PHPやPython、Ruby同様にスクリプト言語と呼ばれています。

 

Perlは「There’s More Than One Way To Do It(色々なやり方がある)」をモットーにして作られました。
そのため、他プログラミング言語よりも様々な書き方が可能であり、自由度は高いのが特徴です。

 

Perlは30年以上現役を続けているプログラミング言語でもあります。
そのため、ノウハウが蓄積されておりネットに多くの情報が掲載されています。
30年の間でPerlはどんどんアップデートされ、多くの機能が実装されてきました。
たとえば、オブジェクト指向で書ける機能もPerl(バージョン5)に追加されています。

 

また、Perlはインタプリタ言語のためコンパイルが不要です。
コンパイルせずに実行できるため、プログラムの修正をスピーディーに行えます。

 

Perlのデメリットは実行速度が遅いこと、ソースコードの自由度が高い分、可読性に優れていないことです。
インタプリタ言語は一行ずつ機械語に翻訳する方式のため、処理が遅くなってしまいます。

 

Perlは、Pythonと対極にあるプログラミング言語と言えます。

Perlは主にWebアプリケーション開発で使われています。
他にも、ゲーム開発やテキスト処理、システム管理などで使われることも多いです。

 

Perlの特徴をまとめると、次のようになります。

PerlはPHPやPython、Ruby同様スクリプト言語
Perlは様々な書き方が可能で、プログラマーの癖が出やすい
Perlは長年現役を続けているプログラミング言語
Perlはインタプリタ言語のため、コンパイルは不要だが処理は遅い
Perlは実行速度が遅く、可読性にも優れていない
PerlはWebアプリ開発やゲーム開発などで使われている

 

 

Perlフリーランス案件・求人の種類

Perlフリーランス案件・求人の種類を紹介します。
どういったlフリーランス案件・求人が多いのか、どのような開発スキルが求められるのか、詳しく解説しましょう。

 

Webアプリ開発フリーランス案件・求人

Perlフリーランス案件・求人で最も多いのは、Webアプリ開発です。

たとえば、決済システム開発や大手ECサイト制作、などのフリーランス案件・求人があります。
一から開発を行うフリーランス案件・求人よりも、既存アプリの改修・改善を行う案件が多めです。

 

PerlはRubyやPHP、Pythonなどの登場によりやや下火になっており、これから新しくPerlを技術選定する企業も少ないです。
また、スタートアップよりも大手企業の案件が豊富です。
スタートアップ企業は開発スピードを重視するため、開発速度が他プログラミング言語よりも劣るPerlを使わない傾向があります。

 

Webアプリ開発フリーランス案件・求人に携わる場合、Perlでの開発経験が3年以上求められます。
また、MySQLやApacheの経験やLinux環境(LAMP環境)での開発経験、Gitを用いた経験、なども求められることがあります。

 

ソーシャルゲーム開発フリーランス案件・求人

Perlフリーランス案件・求人で次に多いのは、ソーシャルゲーム開発です。

たとえば、ネイティブゲーム用APIシステムを開発する、などのフリーランス案件・求人があります。
一から開発を行う案件より、既存ソーシャルゲームをユーザーの要望に従って改善する案件が多いです。

 

ソーシャルゲーム開発フリーランス案件・求人に携わる場合、Perlでの開発経験の他に、ゲーム開発に関わった経験が求められます。
またLAMP環境での開発経験、Unityでの開発経験、AWSでの開発経験も求められることもあります。

 

 

Perlフリーランス案件・求人の単価相場

Perlフリーランス案件・求人の単価相場をみていきましょう。
ここでは、フリーランススタートの案件・求人を参考に、相場をまとめました。

 

Perlフリーランス案件・求人の月額単価相場は次のようになっています。

平均単価 中央値単価 最高単価 最低単価
Perl 62.4万円 60万円 110万円 40万円

(参照:Perlのフリーランス求人・案件 月額単価相場)

 

また、実務経験年数別の単価は次のようになっています。

Perl実務経験年数 Perl単価/年収
Perl経験1年未満 30万円前後 (年収360万円)
Perl経験1年~2年 36万円前後 (年収432万円)
Perl経験2年~3年 51万円前後 (年収612万円)
Perl経験3年~5年 60万円前後 (年収720万円)
Perl経験5年以上 72万円前後 (年収864万円)

(参照:フリーランススタート Perlフリーランス求人・案件 月額単価相場)

 

会社員のPerlエンジニアの平均年収は明らかになっていませんが、おおよそ514万円と言われています。
Perlフリーランスエンジニアの年収が約748万円と考えると、約250万の差があります。(月額単価を年ベースで算出)

 

フリーランスの方が会社員より年収が高い理由としては、報酬をそのまま受け取れることが大きな要因でしょう。
また、フリーランスの方が豊富な開発経験を積んでいるため、場合によってはスキルレベルが高いと判断されやすいことも挙げられます。

フリーランスは仕事を獲得できないと収入がゼロになってしまうため、スキルが高くないと生き残れないです。
フリーランスは契約前に単価交渉ができ、報酬額を増やすことができます。

 

 

Perlのリモートワーク案件・求人事情

Perlのリモートワーク案件・求人事情を紹介します。
フリーランススタートに掲載されたフリーランス案件・求人を参考にまとめました。

 

Perlフリーランス案件・求人数は431件なのに対し、リモートワーク案件・求人数は14件です。
Perlのリモートワーク案件・求人は、少なめなことが分かります。
とはいえ、他プログラミング言語もリモート案件・求人数はそこまで多くはありません。

 

Perlフリーランス案件・求人は、スタートアップよりも大手企業の場合が多い傾向です。
大手企業の場合セキュリティ面やコミュニケーションの齟齬による開発遅延の懸念などによりリモートワーク対応は難しいと判断していること原因です。

しかし新型コロナウイルスの影響で、大手でもリモートワークを認める対応を進める企業が増えています。
今後、Perlリモートワーク案件・求人は増加していく可能性はあります

 

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Perlの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情

Perlの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情を解説します。
フリーランススタートに掲載されたフリーランス案件・求人を参考にまとめました。

 

Perlフリーランス案件・求人は431件なのに対し、週2日・週3日フリーランス案件・求人は11件です。
Perlの週2日・週3日フリーランス案件・求人は、少ないことが分かります。

自由な働き方が注目されている昨今ですが、常駐で働いて欲しいと思っている企業が未だ多いのが現状です
その他理由として挙げられることは、Perl自体のフリーランス案件・求人が少ないことや可動性にあまり優れていないことなどでしょう。

 

 

 

Perlフリーランスエンジニアの必要スキル

Perlフリーランスエンジニアの必要スキルを紹介します。
Perlフリーランス案件・求人を獲得するためには、以下の4つのスキルが鍵となります。

Perl開発経験や知識
サーバーサイド開発経験や知識
Perlフレームワーク経験や知識
上流工程やマネジメント経験

 

1つ1つのスキルについて詳しく解説しましょう。

 

Perl開発経験や知識

Perlフリーランスエンジニアには、Perlでの開発経験や知識がまず求められます。
基本的には3年以上の開発経験がないと、フリーランスとして働くのは厳しいです。

また、Perlの知識だけでなく、HTML5/CSS3、JavaScript、MySQL、Apacheなどの開発経験や知識があると良いでしょう
更に、プログラミング言語だけでなく、設計やテストの経験もあるとよりフリーランス案件・求人を獲得しやすいです。

 

サーバーサイド開発経験や知識

Perlフリーランスエンジニアには、サーバーサイド開発経験や知識も必要です。
サーバーサイドでのデータ処理プログラムの開発経験、などが求められます。

 

特にPerlフリーランスエンジニアの場合、中〜大規模開発の経験があるとフリーランス案件・求人を獲得しやすいです
なぜなら、Perlフリーランス案件・求人は、大手企業での開発が多いからです。

多くのユーザーのアクセスに耐えられるプログラムを開発した経験や、ビッグデータなど大量のアクセスを扱えるスキルがあると、評価されやすいです。

 

Perlフレームワーク経験や知識

Perlフリーランスエンジニアには、Perlフレームワーク経験や知識も必要です
Perlには、DancerやCatalyst、Mojoliciosといったフレームワークがあります。

 

フレームワークとは、Webアプリ構築のために用意された、プログラムの部品のことです。
フレームワークを導入することで、よりスピーディーに開発することができ、多くの開発現場でフレームワークが用いられています。

Perlフリーランス案件・求人によっては、フレームワークを使った開発経験が必須な場合もあります。

そのため、PerlフレームワークもPerl同時に習得しておきましょう。

 

上流工程やマネジメント経験

Perlフリーランスエンジニアには、上流工程やマネジメント経験があると望ましいです
上流工程やマネジメント経験があると、より高年収を狙いやすくなります。

 

上流工程をおこなうプロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)は、システム開発において重要な役割を担うため、報酬額が高くなります。
上流工程の仕事をこなすには、高いコミュニケーション能力、ヒアリング能力、リーダーシップが必要です。

また、全体の指揮を取るために、システム開発の各工程での作業内容や必要なスキルも、把握しておく必要があります。
更に、トラブルが発生したときに、状況を的確に分析に打開策を見つけ出す問題解決能力も必須です。

 

こういった能力や経験が身についていると、Perlフリーランスエンジニアとして高く評価されます。

 

 

Perlフリーランスエンジニアは未経験でもなれる?

Perlフリーランスエンジニアは未経験でもなることは可能ですが、今から目指すのはおすすめしません
Perlは学習がしやすくプログラミング言語の中でも簡単な分類に入るため、未経験からPerlフリーランスエンジニアは目指せます。

 

もちろん、いきなりフリーランスエンジニアになるのは難しいですが、Web開発企業で3年程度業務経験を作れば、独立は可能です。

ただ、Perl案件・求人は流行りのプログラミング言語ではないため、開発で活用する企業も少なくなっています。
また、Perlフリーランス案件・求人は、新規開発よりも既存アプリの改修案件・求人が増えている傾向です。
そのためフリーランス案件・求人自体も年々減ってきており、フリーランスエンジニアとして独立できることには、Perlフリーランス案件・求人は今以上に少ない可能性もあり得ます。

 

未経験からPerlフリーランスエンジニアを目指すより、別のフリーランスエンジニアを目指す方がおすすめです。
たとえば、Webアプリ開発に携わりたいなら、PHPやRuby、Pythonといったプログラミング言語を学ぶのも手です。
未経験の方は、今後どのプログラミング言語の案件・求人が増えるかを考え、勉強する分野を選択しましょう。

 

 

Perlフリーランスエンジニアは資格ある方が良い?

Perlフリーランスエンジニアに資格は必要ありません。
資格を持っていなくても、Perlフリーランスエンジニアとして活躍している人は多くいます。

 

ただ、Perlフリーランスエンジニアに必要なスキル・知識を網羅するために、資格を活用するのはありです
たとえば、基本情報処理技術者試験、応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験に合格することで、ITエンジニアとしての基礎力や応用力を身につけられます。

なお、CIWが実施しているCIW Perl Specialist 認定資格という資格もあります。
Perlに特化した資格の取得を希望している方は詳細を調べてみることをおすすめします。

 

 

Perlフリーランス案件・求人獲得方法

Perlフリーランス案件・求人の獲得方法を紹介します。
主なPerlフリーランス案件・求人の獲得方法は次の4つです。

フリーランスエージェントの活用
SNSで捜索
知人からのフリーランス案件・求人紹介
クラウドソーシングサービスの活用

 

1つ1つのPerlフリーランス案件・求人の獲得方法について、詳しくみていきましょう。

 

フリーランスエージェントの活用

フリーランスエージェントを活用するのが、最も安定したPerlフリーランス案件・求人の獲得方法と言えます
フリーランスエージェントでは、担当者が自分のスキルや要望に沿ったフリーランス案件・求人を紹介してくれます。

 

エンジニアの希望によっては今後のスキルアップまで考慮したフリーランス案件・求人選びをしてくれる担当者もいます。
また、企業側とのやり取りも担当者が代行し、自分のスキルアピールもしてくれます。
営業が苦手なエンジニアや独立し日が浅いフリーランスエンジニアは特にフリーランスエージェントを使うのがおすすめです。

 

SNSで捜索

「Perlエンジニア 募集」「Perlエンジニア 採用」などとSNSで検索すれば、Perlフリーランスエンジニアの募集が出てくるときがあります

特にベンチャーは求人サイト以外にも、SNSを積極的に活用しており、エンジニアの募集をすることも多いです。
Perlフリーランスエンジニアの募集があったら、DMを送るなどしてコンタクトを取りましょう。

 

知人からのフリーランス案件・求人紹介

知人からのフリーランス案件・求人紹介を受けるエンジニアもいます
仕事をおこなう上で信頼性の高さは大事ですが、知人からの紹介なら信頼もできるでしょう。

知人からの紹介を受けるためには、エンジニアの知り合いを多く作ることです。
フリーランスコミュニティに入ったり、交流会・講習会に参加することで、人脈を作ることが可能です。

 

クラウドソーシングサービスの活用

クラウドワークスやランサーズなどの、クラウドソーシングサービスを活用する手もあります
クラウドソーシングには経験年数が短くても獲得可能な案件・求人も豊富です。

 

クラウドソーシングの多くは仮払いシステムを採用しているため、安心して契約ができます。
ただし、クラウドソーシングの案件は報酬額が全体的に低い上に、20%の手数料を運営側に支払わなければいけません。

※仮払いシステムは、クライアントが仕事の報酬を事前にクラウドソーシングサービスへ入金するということです。
つまり、クラウドソーシングサービス上の報酬において、支払われないことや、踏み倒しは無いです。

 

 

 

Perlフリーランス案件・求人の将来性はどうなの?

Perlフリーランス案件・求人の将来性はやや減少する可能性が高いでしょう

なぜなら、現状でもPerlフリーランス案件・求人は、新規アプリ開発より既存アプリの改修のフリーランス案件・求人が多く、下火になっているためです。

 

まず、Perl自体の人気について分析していきましょう。
「日経 xTECH」による「プログラミング言語人気ランキング2020」では、Perlは14位となっています。

PHP、Python、Rubyといった他のサーバーサイド言語に負けています。
Perlは現役のプログラミング言語ですが、より汎用性が高かったり、人気のあるプログラミング言語にシェアを獲得されています。

 

こういった現状を顧みると、今後PerlフリーランスエンジニアはPerl一本でやっていくのは厳しくなると思われます。
Perlフリーランスエンジニアは、他プログラミング言語にも手を出していくのをおすすめします。

Perlでの開発経験があるなら、他サーバーサイド言語への乗り換えは、そこまで難しくありません。
特にPerlとRuby、Pythonは言語構造が似ており、学習がしやすいです。

 

次に、IT業界について分析していきましょう。

Web業界自体は今後も伸び続けるため、Web系エンジニア自体の将来性はあります。
株式会社矢野経済研究所では、国内民間企業のIT投資実態について調査を実施しました。

 

この結果によると、IT市場規模は今後も更に伸びていくことがわかります。
株式会社矢野経済研究所は、2021年度はIT市場規模が13兆3,200億円まで伸びると予測しています。

IT市場規模が伸びる理由としては、IT製品やサービスを使って生産性向上を目指す動きが広まっている、などが挙げられます。
Web分野においても、Web開発企業にサイト作成などを依頼し、生産性向上をはかる企業が増えるでしょう。

 

Perl自体は下火ではあるもののWeb業界は今後も伸びる可能性が高いです。
Perlフリーランスエンジニアは別のプログラミング言語に乗り換え、今後もフリーランスエンジニアとして活躍し続けることをおすすめします

 

 

まとめ

本記事では、Perlフリーランス案件・求人の種類、単価相場などについて、解説しました。

Perlフリーランス案件・求人がどの程度あるのか、リモートワーク案件や週2日・週3日はあるのか、お分かり頂けたかと思います。
未経験からPerlフリーランスエンジニアを目指すのは、厳しいかもしれません。

 

さらにPerlフリーランス案件・求人は、今後少なくなっていくことが予想されます。
Perlフリーランスエンジニアは、今後別のサーバーサイド言語に乗り換えていくことが求められます。

特にRubyやPythonは需要が高い上、Perlと文法構造が似ていて乗り換えやすいのでおすすめです。
時代と共に新しく開発されるITスキルやITサービスなど日々変化しているIT業界で活躍していくため、常に情報のアップデートや取捨選択を行っていきましょう。

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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