Unityフリーランス案件・求人の実情 | Unityフリーランスエンジニアの仕事、単価相場、将来性などを解説!

パソコン・スマートフォン・タブレットなどで日々当たり前のように利用するアプリ。

ゲームやVRコンテンツなどさまざまなアプリがありますが、その開発に使われるプラットフォーム「Unity(ユニティ)」のスキルが注目されています。

 

Unityが何なのか、Unityを使った開発にはどのようなスキルが求められるのか、Unityフリーランスエンジニアとして活躍するにはどうすれば良いのか、詳しくご紹介します。

 

 

Unityとは

Unity(ユニティ)とは、ユニティ・テクノロジーズ社が開発したゲームエンジンです。

 

正式には「Unity3D」といい、ゲームを作るために開発された使い勝手の良いプラットフォームですが、ゲーム以外にもさまざまな分野で活用されています。

たとえば、建設前の建物を3Dで表現し、設計や施工についてシミュレーションを行ったり、人体の動きを表現して解剖学に役立てたりと、幅広い活用法が見出されています。

 

Unityはデスクトップゲーム開発、モバイルゲーム開発、家庭用ゲーム開発、AR/VRを使用した最先端ゲーム開発、2Dや3Dデザイン制作、グラフィックデザイン制作など様々な開発が可能です。

 

Unityには次のような特徴があります。

2D、3Dゲーム両方対応
iOS、Android、PC(Windows、Macなど)複数のプラットフォームに対応している
年間売り上げが10万ドル以下の場合や、学生プランは無料で利用できる
簡単なゲームはプログラミングなしで開発可能
知名度の高いアプリもUnityを活用している(ポケモンGO、白猫プロジェクトなど)
Unityで使用可能なプログラミング言語はJavaScript、C#、Boo
Unityにおけるスマートフォンゲームアプリのシェア率は約50%
UnityにおけるAR/VR向け3Dエンジンのシェア率は約60%

ゲームを開発するのは難易度が高いというイメージがありましたが、Unityを用いるとそのハードルもぐっと下がることがわかります。

 

 

Unityフリーランス案件・求人の種類

Unityを用いたフリーランス案件・求人は、業種としてはエンジニアやプログラマーが目立ち、その内容は「ゲームアプリ開発」「Unityを用いたコンテンツ開発」などが見られます。

Unityは前述のとおりゲーム開発だけでなく、ライブ配信アプリやVRなどの仮想空間コンテンツなど幅広いのが特徴です。

 

その他、既存ゲーム、アプリの改修や移植、デザインなど活動は多岐にわたります。

Unityは、PCがあれば利用できるため、働く場所を問わないフリーランスと非常に相性が良いでしょう。
そのため、Unity関連のフリーランス案件・求人も、増加傾向です。

 

ゲーム開発フリーランス案件・求人

ゲームエンジンであるUnityは、ゲーム開発のフリーランス案件・求人が特に目立ちます。

特にUnityでは「ソーシャルゲーム開発」の需要が高く、C++やC#、Javaなどのさまざまなプログラミング言語のスキルとともにフリーランス案件・求人が募集されています。

 

PCスマホなど複数のプラットフォームから同じように利用できるゲームは、マルチプラットフォームゲームの制作可能なUnityを利用する最大のメリットです。
だからこそユーザー数や開発を試みる企業も多く、フリーランス案件・求人も絶えないと言えるでしょう。

 

ただゲーム開発は予算・規模の大きなプロジェクトになるため、フリーランス案件・求人が募集されていても、経験豊富な方が対象であったり実績を多く持つ人が対象であったりします。

あまりUnityに触れた経験がない方、実績がない方は受注が難しいかもしれませんが、逆を言えばプロジェクトに携わることができれば大きな実績になり得ます。

 

スマホアプリ開発フリーランス案件・求人

ゲームだけでなくスマホアプリ開発にもUnityが用いられ、フリーランス案件・求人で募集されています。

アプリのジャンル・用途はさまざまですが、基本的に必要なスキルとしてはJavaやKotlinなどのプログラミングスキル、サーバーやネットワークに関するIT関連の知識、システム開発に関するスキルを身に着けておきましょう。

 

また、スマホアプリ開発には多くの工程を経るため、ひとつひとつの工程をスムーズにこなしていけるよう、タイムマネジメントスキルも必要です。

ゲームアプリに比べて小規模な企業も参入しやすく、そのぶんコンスタントに募集が行われています。

 

VRを用いたアプリ、コロナ禍で需要の高まる会議アプリなどの開発が行われており、デザインから設計、開発・運用など一貫して依頼されることもあるため、幅広いスキルが求められるでしょう。

 

デザイン関連フリーランス案件・求人

Unityを用いたデザイン関連のフリーランス案件・求人は、おもに「UIデザイナー」や「エフェクトデザイナー」の仕事があります。

UIデザイナーはユーザーが触れる画面について、たとえばボタンの位置や大きさなどを調整しながら、「使いやすさ」に焦点を当ててデザインを行う人を指します。

 

エフェクトデザイナーはゲーム内の演出をデザインする仕事で、たとえばキャラクターが攻撃を行った時に爆発や炎があらわれる、光や雷があらわれるといった演出です。

ゲームの盛り上がりに欠かせない演出であり、ユーザーのゲーム満足度が高まる大きな要点とも言えるでしょう。

 

また、すでにあるアプリの使いやすさ改善もデザイン関連に含まれます。

デザイン関連で必要なスキルとしては、Photoshop、illustrator、Maya、After Effectsなどのスキルや、ユーザーやクライアントの要望を形にするためのヒアリング能力、要望を実際に形にするデザイン能力、ラフを描いて伝える場面などで必要なスケッチ能力などが挙げられます。

 

 

Unityフリーランス案件・求人の単価相場

Unityフリーランス案件・求人の月額あたりの平均単価は69.4万円です。

平均単価 中央値単価 最高単価 最低単価
Unity 69.4万円 70万円 140万円 20万円

(参考:Unityのフリーランス求人・案件 月額単価相場)

 

Unityにどれくらい触れているか、実績を持っているかで単価は変動しますが、実務経験年数に応じた単価相場は以下のとおりです。

Unity実務経験年数 Unity単価/年収
Unity経験1年未満 約35万円 (年収420万円)
Unity経験2年未満 約42万円 (年収504万円)
Unity経験3年未満 約60万円 (年収714万円)
Unity経験4年未満 約70万円 (年収840万円)
Unity経験5年未満 約84万円 (年収1008万円)

 

会社員のUnityエンジニアの場合、平均年収はおおよそ509万円と言われており、月収に換算すると約42万円です。
この金額はフリーランスのUnityエンジニアの場合、Unity経験1~2年ほどの方と同じ収入になります。

 

つまり、会社員のUnityエンジニアに比べて、フリーランスのUnityエンジニアの方が高収入を得やすいということです。

会社員エンジニアよりフリーランスエンジニアの収入が高い理由として、フリーランスの場合、仕事があるときにその都度契約を交わす「業務委託契約」の形をとっており、無駄な費用が発生しにくいことが挙げられます。

 

Unityエンジニアのフリーランス案件・求人には、まったく出社する必要のない「フルリモート」のフリーランス案件・求人もあります。また、大きなオフィスを構えずとも仕事ができる環境を整えた企業もあります。

 

 

Unityのリモートワーク案件・求人事情

前述のとおり、UnityはPCがあれば利用できるゲームエンジンのため、出社をせずリモートで良い企業があります。

会社員のように、従来通り毎日出社をして作業をするフリーランス案件・求人もあれば、週1回のみ出社してあとはリモート、会議や大事な工程のみ出社する、フルリモートなど幅広い働き方があります。

 

フルリモート可能な案件・求人の場合、県外の募集であっても応募しやすく、より多くのチャンスをつかめる可能性が高まるでしょう。

コロナ禍の影響でリモートワークへシフトする企業もあるため、積極的にフルリモートの案件・求人を探すのがおすすめです。

 

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Unityの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情

Unityを扱うフリーランス案件・求人の中には、週あたりの稼働日数が2~3日のものもあります。

会社員の場合は1週間のうち5日は勤務するのが一般的ですが、フリーランスの場合は自身で働き方を決められます。

 

Unityフリーランスエンジニアの場合、報酬額によっては稼働日数が少なくても生計を立てていくことが可能です。
他フリーランス案件・求人との同時進行や、プライベートとの両立を図る場合は、週2日・週3日稼働する案件にチャレンジするのも良いでしょう。

 

 

Unityフリーランスエンジニアの必要スキル

ここからは、Unityフリーランスエンジニアとして必要なスキルをご紹介します。

 

Unityを扱うとは言っても、モバイルゲーム開発するのか、マルチプラットフォーム対応ゲーム開発するのか、その他用途のアプリ開発するのかなど開発内容はさまざまです。

それぞれの用途に必要な開発経験や知識などのスキルについて、具体的にご紹介します。

 

Unity開発経験や知識

Unityを用いたゲーム開発は、Unityが使えるだけでも開発可能ですが、より詳細な内容を作りこむ場合にはプログラミング言語を用いた開発を行う必要があります。

 

○求められるスキル

C#
C++
Python、Ruby、JavaScriptなどのプログラミング言語
iOS、Androidのアプリ開発スキルや経験
Unity実務年数

 

ゲーム開発経験や知識

ゲーム開発のフリーランス案件・求人では、これまでにゲーム開発の経験があるかどうか、Unityを使った実務年数や、iOS・Androidの開発環境、C#やC++のプログラミング言語スキルを使った経験などが必要なスキルです。

iOS
Android
C#、C++
Unity実務年数

 

デザイン関連の知識

デザイン関連の知識について、デザイン関連のソフト実務経験、そしてUnityの実務年数が必要とされるスキルがあるとUnityフリーランスエンジニア/デザイナーとしてフリーランス案件・求人に参画しやすいでしょう。

Photoshop
illustrator
Maya
After Effects
Unity実務年数

 

デザイン関連のソフト実務経験、そしてUnityの実務年数が必要とされるスキルです。

 

上流工程やマネジメント経験

アプリ開発における指揮を取ったり、開発チームをまとめていく仕事で必要とされるスキルはこちらです。

企画段階から開発、テスト、その後のリリースなど一貫して携わるため、Unityを用いたアプリ開発においてあらゆる知識が必要とされます

 

Unityフリーランスエンジニアとして、上流工程の実務経験やマネジメント経験をしているほど、高単価フリーランス求人・案件に参画しやすくなります。

Unity実務年数
ディレクター経験
上流工程の経験
Webマーケティングの知識や経験

 

 

Unityフリーランスエンジニアは未経験でもなれる?

Unityフリーランスエンジニアは、実務経験のない方がいきなり仕事を得るのは難しいでしょう。

 

Unityフリーランス案件・求人を見てもUnityの実務経験があるかどうか、またUnityがあまり使えなくてもC#などのプログラミング言語を用いた実務経験があるかどうかが重要なポイントです。
スキルを使えても実績となる実務経験がない場合、いきなりUnityエンジニアとして働くのは難しいと考えられます。

 

そのためには、まずUnityや他開発スキルを身に着けたり、小さなプロジェクトに参画して実績を作りましょう。

 

現在会社勤めでエンジニアとして活動している方は、自身の実績となる制作物があればアピールポイントになります。
エンジニア未経験からUnityフリーランスエンジニアへの独立を検討している方は、以下の行動をまず考えてみましょう。

Unityやゲーム開発特化したプログラミングスクールへ通う
正社員、契約社員、派遣社員として2~3年ほどUnity開発経験を積む

 

 

Unityフリーランスエンジニアは資格ある方が良い?

Unityフリーランスエンジニアとして活躍するためには、Unityを扱えるスキルがあるかどうか、そして実務経験があるかどうかが重要ポイントです。

ここにプラスアルファとして、スキルを持っているという証明になる資格を持っておくと、より強いアピールポイントになります。

 

たとえば、プログラミング言語のスキルを持つ資格「C言語プログラミング能力検定試験」やエンジニアが持っておきたい「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」が挙げられます。

さらに、Unityのスキルを持つ証明になる「Unity認定試験」もありますので、チャレンジしてみると良いでしょう。

 

Unityスキルやプログラミング言語関連の資格を取得することで、Unityスキルやプログラミング言語スキルを証明することは可能です。
しかし、Unityフリーランスエンジニアとして重要視すべきことは、Unityの実務経験やUnity周辺で必要な開発スキルを保有していることです。

 

そのためUnityの資格は時間的に余裕がある方に特におすすめします。

 

 

Unityフリーランス案件・求人獲得方法

Unityフリーランスエンジニアとして仕事を得るためにはフリーランス案件・求人を集めたサイトをはじめ、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。

その他、人づてにフリーランス案件・求人を紹介してもらう方法や、クラウドソーシング等で案件を獲得する方法が挙げられます。

 

フリーランスエージェントの活用

フリーランスエージェントは、文字通りフリーランスに向けた案件・求人を紹介してくれるエージェントサービスです。

自分の持つスキルや希望と照らし合わせながら、専属のエージェント(担当者)が仕事を紹介してくれるため、自分で仕事を探すよりも客観的な目で見た案件を紹介してもらえます。

 

案件獲得に向けたサポートもしてもらえるため、一人ではなかなか案件獲得できないという方におすすめです。

 

SNSで捜索

Twitter、Facebook、InstagramをはじめとするSNSで「ハッシュタグ」を用いたフリーランス案件・求人の検索をしてみましょう。

たとえば、「#フリーランス仕事募集」「#フリーランスエンジニア」などのタグで調べてみると、案件募集を行う投稿が行われているのがわかります。

 

SNSでフリーランス案件・求人に参画した場合、仲介業者を挟まない直接契約であるため報酬やスケジュールの交渉は行いやすいです。

企業の採用人事などの投稿にに返信やダイレクトメールなどを積極的に送り、営業をすると良いでしょう。

 

知人からの案件・求人紹介

エンジニア仲間や、ゲーム・アプリ開発に興味をもつ知人からフリーランス案件・求人を紹介してもらえることもあるでしょう。

多くの場合一人で活動するフリーランスは、横のつながりが広がりやすくなります。

 

まめに連絡を取り合うことで、プロジェクトに参加しないかと声をかけてもらえる可能性もあります。
知人からの紹介のため仲介料が発生することは少なく、比較的高単価でのフリーランス案件・求人が受注できるでしょう。

 

クラウドソーシングサービスの活用

ランサーズ、クラウドワークスなど「クラウドソーシングサービス」を活用してフリーランス案件・求人獲得に臨みましょう。

手数料が差し引かれてしまうデメリットはあるものの、クラウドソーシングにはコンスタントに募集が行われており、報酬や仕事内容の交渉なども可能です。

 

特に、これまでに実務経験がほとんどない方で実績を作りたいという方におすすめです。

クラウドソーシングで実績を作り、その後積極的にフリーランス案件・求人に応募すると良いでしょう。

 

 

 

Unityフリーランス案件・求人の将来性はどうなの?

Unityフリーランス案件・求人は、今後も尽きることのない、需要の高い分野だと言えます

 

モバイル関連調査を行うApp Annieによると、モバイル市場におけるアプリの新規ダウンロード数は2180億、ユーザーは一人あたり1日に4.2時間ほどスマホなどの端末に触れていることがわかりました。

ゲームをはじめ、買い物アプリ、チャットアプリなどあらゆるコンテンツをアプリで楽しむことができ、アプリを提供する企業側も新たなアプリを次々に開発する流れになっています。
そのアプリを開発するのに適しているのがUnityです。

 

さらに、「業界動向サーチ」や「グローバルゲームマーケットレポート2020」によるとゲーム業界は成長率が147業界中15位、コロナ禍の巣ごもり需要でモバイルゲーム市場の成長率は前年比から+25.6%の(約9兆664億円)、との結果が出ています。

ゲーム市場が大きな成長を見せていること、コロナ禍の巣ごもり需要も引き続き高いことから、ゲーム市場がさらに拡大する可能性が高いです。

 

そのため、相対的にUnityを使い開発する企業が増えることにより今後もUnityフリーランス案件・求人は尽きることがないでしょう。

また、これまでUnityを扱ったことがないという方でも、Unityについてオンラインなどで学習し、同時にプログラミング学習も併せて行えば少しずつスキルを身に着けられます。

 

Unityフリーランスエンジニアの案件・求人は常にあるため、転職や独立を考えている方にもおすすめです。

 

 

まとめ

Unityフリーランスエンジニアについてご紹介しました。

 

人々が毎日当たり前のように触れているゲームなどのアプリは、次から次へと新しいものが登場してブームを作っていくためとても需要が高く、エンジニアも常に必要とされています。

会社勤めのUnityエンジニアはもちろんですが、より高収入やステップアップを目指せるフリーランスエンジニアとして活動するのも良いでしょう。

 

Unityフリーランスエンジニアとして仕事の受け方、必要なスキルなどをご紹介しましたが、フリーランス案件・求人を獲得するためのアプローチ方法はさまざまです。

ぜひ、積極的にチャレンジして実績を積んでいくと良いでしょう。

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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