コロナの影響によりリモートワークやテレワークが推奨されている中、フリーランスは人気の高い職業です。
実際にフリーランスへの転職や独立を考えた際に「Webディレクターはフリーランスで活躍できるのか」「フリーランスのWebディレクターとして案件を継続的に受注できるのか」「未経験からでもフリーランスのWebディレクターになれるのか」など疑問を持つ方も多いかと思います。
今回、本記事は人気職種であるWebディレクターに焦点を当て、フリーランスのWebディレクターの実情を詳しく解説します。
具体的にはWebディレクターの種類、Webディレクターの仕事内容、フリーランスのWebディレクターの単価相場、Webディレクターのリモートワーク案件・求人事情、Webディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情、フリーランスのWebディレクターの必要スキル、未経験でのフリーランスのWebディレクター事情、フリーランスのWebディレクターの資格、Webディレクターのフリーランス案件・求人獲得方法、Webディレクターのフリーランス案件・求人の将来性について解説します。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスのWebディレクターを今後検討している方
・WebディレクターやIT/クリエイティブ業界に興味/関心がある方
・フリーランスのWebディレクターの案件・求人事情を知りたい方
・Webディレクターのフリーランス案件・求人の単価相場を知りたい方
・フリーランスのWebディレクターの市場動向や将来性を知りたい方
Webディレクターとは
この章ではWebディレクターについて解説します。
Webディレクターとは、Web業界においてプロジェクトを監督・指揮・管理する職種のことです。
Webディレクターに要求される役割は、クライアントの要望に沿ったWebコンテンツをWebプログラマーやWebデザイナー、Webプロデューサー、WebプランナーなどのWeb制作に関わる人をまとめながら作り上げることです。
プロジェクトの進行管理をはじめとするWebコンテンツ制作の責任者がWebディレクターといえます。
Webディレクターの具体的な仕事内容や職務権限はプロジェクトや案件によって異なります。
Webディレクターの種類
Webディレクターの種類について解説します。
Webディレクターは実際下記4種類に分類できます。
マーケティング・企画系Webディレクター
デザイン・アート系Webディレクター
システム系Webディレクター
営業系Webディレクター
マーケティング・企画系Webディレクター
市場調査などのマーケティング業務を行い、コンテンツ企画を練り企画書作成などを行うディレクターです。
「マーケティング系Webディレクター」とも呼べます。一般的に言われているWebディレクターのイメージに一番近いです。
デザイン・アート系Webディレクター
Web制作を専門にする会社に所属し、Webディレクションを行います。別名アートディレクターとも呼ばれることが多いです。
クライアントの要望をもとにWeb設計を行うよりは、クリエイティブな発想を生かしてWebディレクションを行います。
システム系Webディレクター
システム系企業に属して、Web制作を行うWebディレクターを指します。
システムエンジニア(SE)などエンジニア職として現場業務に属していた人が、Webディレクターに転身するケースが多いです。
営業系Webディレクター
Webサイト制作の提案をする営業職タイプのディレクターです。
クライアントの要望を組み、制作物の方向性から予算、スケジュールを組むのが仕事です。Web制作の営業活動を並行して行うケースが中心です。
WebディレクターとWebプロデューサーの違い
WebディレクターとWebプロデューサーの違いを解説します。
WebディレクターとWebプロデューサーを混同している方もいるかと思いますので、しっかりと違いを知っておきましょう。
Webディレクターは、Webサイトにおける実務遂行者という職種のことを指します。
運用中のWebサイトの場合、アクセス解析を基にした改善提案・施策実行などを担当します。
新規でWebサイトを制作する場合、ワイヤーフレーム作成やデザイン・制作スタッフ・エンジニアに対するディレクション、マネジメントなどを担当します。
Webプロデューサーは、Webサイトの事業責任を負う職種のことを指します。
運用フェーズにあるWebサイトの場合、年間予算の策定や資金調達、運用方針の決定などを担当します。
新規でWebサイトを制作する場合、事前のマーケティングやコンセプト設計、プロモーション戦略の立案、収益・予算・人員計画の立案などを担当します。
WebディレクターとWebプロデューサーの違いとは工程の違いであり、Webプロデューサーは上流工程で計画立案を担当し、Webディレクターはその立案されたものを具現化していくことを担当します。
Webディレクターの仕事内容
この章ではWebディレクターの仕事内容を解説します。
企画・提案
Webディレクターは企画・提案を行います。
Webサイトの制作コンセプトを明確にするための企画段階を行います。プロジェクト開始地点のため、非常に大切なフェーズです。
企画段階は、目的やターゲット層などを把握して、納期までの流れをスケジュールし、見積もりなどを行います。
Webサイト制作において認識の齟齬が発生しないよう、制作チームとミーティングを実施し、情報の共有を行いながらプロジェクト全体を把握していきます。
スケジュールや予算、チームメンバーなど、流れが決まったタイミングで、制作に移ります。
サイト制作
Webディレクターはサイト制作を行います。
企画提案が通り制作段階に入ると、Webサイト制作におけるスタッフ選定を行います。
スタッフの選定はWebサイトの内容や規模により決定されます。Webサイトの成否に影響が出るため重要な段階です。
スタッフ選定後、サイト制作に移ります。
サイト制作では、チームのマネジメントを行いつつ、Webサイトの品質管理も手がけます。各メンバーに指示を出しWebページを作成します。
企画段階で立てたスケジュールに沿って進行できるように、現場を管理します。
担当ごとのメンバーとコミュニケーションを取り進捗を把握するため、Webに関する幅広い知識を持っていると望ましいです。
Webサイト公開当日はWebサイトが公開されたこと、内容に問題がないかをチェックしてクライアントがいる場合は、報告します。
更新・管理
Webディレクターは更新・管理を行います。
更新や管理の方法をクライアントに提案したり状況報告もWebディレクターの仕事です。
また、ユーザーの利便性を向上するためクライアントに新規機能の提案したり、記事の更新などを行います。
更新や管理は参画したプロジェクトや案件により異なりますが、スタッフが行う場合も多いです。
フリーランスのWebディレクターの単価相場
この章ではWebディレクターのフリーランス案件・求人の単価相場について解説していきます。
Webディレクターのフリーランス案件・求人の月額単価相場は次のようになっています。
平均単価 | 中央値単価 | 最高単価 | 最低単価 | |
---|---|---|---|---|
Webディレクター | 63.4万円 | 65万円 | 195万円 | 3万円 |
(参照:Webディレクターのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
Webディレクターのフリーランス案件・求人の平均単価は63.4万円です。最低単価3万円〜最高単価195万円まで幅広くあることがわかりました。
Webディレクターのフリーランス案件・求人の平均月額単価を年収に換算すると、760万円です。
年収を比較をしやすいようにWebディレクターの会社員エンジニアを見てみましょう。
会社員におけるWebディレクターの平均月収は約41万円であり、年収に換算すると約500万円です。
フリーランスのWebディレクターの年収の方が会社員のWebディレクターの年収と比較して約1.5倍高いことがわかりました。
フリーランスのWebディレクターの方が収入が高いため、高収入を希望しているWebディレクターはフリーランスを選択すると良いでしょう。
Webディレクターのリモートワーク案件・求人事情
この章ではWebディレクターのリモートワーク案件・求人事情について解説していきます。
まず、リモートワーク案件・求人の現状を見てみましょう。
「Webディレクター リモート」をフリーランススタート(2021年4月時点)上で検索すると294件です。
Webディレクターリモートワーク案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約8.2%です。
また、「Webディレクター・プロデューサー リモート」をクラウドテック(2021年4月時点)上で検索すると163件です。
Webディレクターリモートワーク案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約31.8%です。
小規模や大規模のゲーム、Webサービス、広告、銀行/証券/保険、ECなど様々な業界のリモートワーク案件・求人があります。
Webサイト制作、業務システムのディレクション、モバイルゲームのディレクションなどのリモートワーク案件・求人があります。
リモートワークを希望しているフリーランスのWebディレクターは自分で調べてみることをおすすめします。
今後、Webディレクターのリモートワーク案件・求人は増加していく可能性があります。
その理由として現在世界中で蔓延しているコロナ自体の影響や、IT技術の発展によるセキュリティ面の改善、最先端技術を使用した新たなサービス立ち上げが増える可能性があることなど挙げられます。
しかし、企業によってはセキュリティ面の問題や、リモート環境を整える仕組みが出来ていない、リモートワークによってコミュニケーション齟齬が生じるなどの理由で常駐メインでアサインしているところも多いです。
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Webディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情
この章ではWebディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人事情について解説していきます。
まず、週2日・週3日フリーランス案件・求人の現状を見てみましょう。
「Webディレクター 週2日・週3日」をフリーランススタート(2021年4月時点)上で検索すると191件です。
Webディレクター週2日・週3日フリーランス案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約5.3%です。
また、「Webディレクター・プロデューサー 週2日・週3日」をクラウドテック(2021年4月時点)上で検索すると151件です。
Webディレクター週2日・週3日フリーランス案件・求人の割合を常駐フリーランス案件・求人と比較すると約29.4%です。
Webディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人は小規模や大規模のゲーム、Webサービス、広告、銀行/証券/保険、ECなど様々な業界があります。
BtoC向けサービスのディレクション、SaaSプロダクトのディレクション、ECサイトのコンテンツディレクターなどがあります。
また週2日や週3日でも月収80万円や60万円など月額単価と同等フリーランス案件・求人もあります。
フリーランスのWebディレクターとして、週2日・週3日フリーランス案件・求人に参画することにより様々な業界の開発に携わることができ、豊富な経験を積むことができます。
Webディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人を希望しているあるいは、様々な業界の開発経験を積みたいフリーランスのWebディレクターにおすすめです。
今後、Webディレクターの週2日・週3日フリーランス案件・求人は増加していく可能性があります。
その理由として、2018年に副業を解禁し年々推進する企業が増加していること、IT技術の発展によりセキュリティ面改善の可能性があること、最先端技術を使用した新たなサービスの立ち上げが増える可能性があること、雇用形態の在り方が従来のメンバーシップ型からジョブ型へ変化していることなど挙げられます。
フリーランスのWebディレクターの必要スキル
この章ではフリーランスのWebディレクターの必要スキルについて解説していきます。
フリーランスのWebディレクターとしてフリーランス案件・求人を獲得したい方は自分のスキルと照らし合わせてみてみましょう。
プロジェクト管理スキル
フリーランスのWebディレクターに必要なスキルはプロジェクト管理スキルです。
Webディレクターは、WebサイトやWebサービスを制作する上で、プロジェクトを牽引するポジションです。
スケジュール遅延やトラブル・アクシデントを発生させず、滞りなくプロジェクトを完遂させるためには、コスト・人員・時間など、限られたリソースを正確に把握し、適材適所に配置します。
つまり、全体の流れや進捗状況を管理し、Webサイトを完成させるプロジェクト管理スキルが求められます。
またプロジェクトの成否は、メンバーの活躍はもちろんのこと、各メンバーの連携によっても左右されます。
チームワークを最大化させるためにリーダーシップをとって立ちまわることもWebディレクターには求められます。
Web制作スキルや知識
フリーランスのWebディレクターに必要なスキルはWeb制作スキルや知識です。
サイトの要件に合わせワイヤーフレームを作成するのは、Webディレクターとして大切や役目です。
細かいデザインはWebデザイナーが担当するとしても、基礎的なWeb制作スキルや知識は求められます。
例えば、デザイン関連で言えばPhotoShop、Illustrator、Adobe XDやSketchなどのデザイン関連ツール、UI/UXの知識、開発で言えば、HTMLやCSS、JavaScript、PHPなどフロント開発で頻繁に使用するプログラミング言語スキルやその開発言語に付随するフレームワークのスキルや知識も必要でしょう。
また、WebディレクターとしてSEOを含むSEMの知識、Google Analyticsなどのマーケティングの知識などもあるとなお良いでしょう。
Webディレクターとして、Web制作スキルや知識を身に付け、高報酬を獲得しましょう。
コミュニケーションスキル
フリーランスのWebディレクターに必要なスキルはコミュニケーションスキルです。
フリーランスのWebディレクターに限った話ではありませんが、Webディレクターにはコミュニケーションスキルも必要とされます。
フリーランスのWebディレクターとして案件・求人に参画した後、クライアントと頻繁に連携を取ったり、チームを牽引し各メンバーと意思疎通を取りながらWebサイト制作を進めることになります。
チームプレイを円滑にするコミュニケーション能力は、Webサイトのクオリティーを高めるための必須スキルと言えるでしょう。
そのため、Webディレクターとしてコミュニケーションスキルを磨いておくことをおすすめします。
論理的思考力
フリーランスのWebディレクターに必要なスキルは論理的思考力です。
Webディレクターの仕事は、要件定義・企画・デザイン・コーディング・検品・解析・マーケティングなど、どれも論理的思考力が求められます。
データを元に仮設を立てたり、問題が起こった時に原因を推理する力など、論理的思考・問題解決ができる人が向いています。
Webディレクターとして、論理的思考力を身に付けられる様に日々、物事を論理的に考えたり、学習したりトレーニングをしていきましょう。
上流工程やマネジメントスキル
フリーランスのWebディレクターに必要なスキルは上流工程やマネジメント経験です。
Webディレクターのフリーランス案件・求人は小規模開発から大規模開発まで幅広いです。
企業側は開発を滞りなくに実行するためのマネジメント経験や、要件定義、設計スキル、レビュー、負荷試験などの経験があるフリーランスのWebディレクターを採用する傾向があります。
フリーランスのWebディレクターとして、様々な経験をしているほど、高単価フリーランス求人・案件に参画しやすくなります。
フリーランスのWebディレクターは未経験でもなれる?
この章ではフリーランスのWebディレクターは未経験でもなれるのかどうかについて解説していきます。
未経験でも以下2種類に分けられます。
・Webディレクターは未経験だが、他エンジニア職種の経験やWebサイト制作においてリーダー経験がある
・IT業界は未経験でかつフリーランスのWebディレクターに挑戦する
まず、Webディレクターは未経験だが他エンジニア職種の経験やWebサイト制作においてリーダー経験がある場合、フリーランスのWebディレクターとしてWebディレクターのフリーランス案件・求人に参画することは可能でしょう。
何かしらのシステム開発経験(主に上流工程の経験)、チームのディレクション経験があれば参画可能なフリーランス案件・求人も多く存在し、Webディレクター未経験でも参画出来る可能性はあります。
次にIT業界は未経験でかつフリーランスのWebディレクターに挑戦する場合、非常に厳しいでしょう。
Webディレクターのフリーランス求人・案件の場合、即戦力のWebディレクターまたは、ある程度のシステム開発経験や上流工程の知識、開発ディレクション経験やスキルを持っているクリエイティブ職種の方やエンジニアのアサインを希望しています。
IT業界未経験からフリーランスのWebディレクターへの独立を検討している方は、以下の行動をまず考えてみましょう。
・Webディレクターになるためプログラミングスクール/オンライン学習サービスで開発スキルを習得する
・デザイン専門スクール/オンライン学習サービスでデザインスキルを習得する
・正社員や契約社員として2~3年ほどWebディレクター経験やデザイン関連経験、エンジニア経験を積む
プログラミングスクール/オンライン学習サービスを調べる場合、「プログラミングスクール おすすめ」や「オンライン学習サービス おすすめ」などを検索すると良いでしょう。
デザイン専門スクール/オンライン学習サービスを調べる場合、「デザイン プログラミングスクール おすすめ」や「デザイン オンライン学習サービス おすすめ」などを検索すると良いでしょう。
なお、IT業界未経験かつWebディレクターとして、正社員や契約社員を検討している方は、正社員や契約社員のデザイン案件または、エンジニア案件を探すことが出来る大手求人サイトや転職サイト、ITやクリエイティブ業界に特化した転職エージェントを活用しましょう。
フリーランスのWebディレクターは資格ある方が良い?
フリーランスのWebディレクターに資格はある方が良いですが、必須ではありません。
特にフリーランス未経験者やWebディレクターの実務経験が浅い人にとって、資格取得のために身につけたノウハウやスキルは非常に役立ちます。
また、資格そのものがデザインやマネジメント、エンジニアの知識証明になるので、フリーランス案件・求人が受注しやすくなるでしょう。
【Webディレクターのフリーランス案件・求人を獲得しやすくなるおすすめの資格】
・ウェブデザイン技能検定
・Web検定 Webディレクション試験
・ウェブ解析士認定資格
・PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)
・システムアーキテクト試験
デザインやマネジメント、エンジニア関連の資格を取得することで、各分野の知識を有している証明することは可能です。
しかし、フリーランスのWebディレクターとして重要視すべきことは、Webディレクターの実務経験やクリエイティブ職種の実務経験、開発ディレクション経験、上流工程のスキルや知識を保有していることです。
そのためWebディレクターの資格は時間的に余裕がある方におすすめします。
フリーランスのWebディレクターとして実務未経験の場合、まず実務経験を積むことに注力しましょう。
Webディレクターのフリーランス案件・求人獲得方法
この章ではWebディレクターのフリーランス案件・求人獲得方法について解説します。
フリーランスのWebディレクターとして効率良くフリーランス案件・求人を獲得できるように参考にしてください。
フリーランスエージェントの活用
SNSで捜索
知人からの案件・求人紹介
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスエージェントの活用
フリーランスのWebディレクターは、フリーランスエージェントを活用することによりフリーランス案件・求人を効率良く獲得できます。
フリーランスエージェントはフリーランスのWebディレクターが希望するフリーランス案件・求人の紹介以外にも、契約や税金関連のサポート、福利厚生など手厚いサポートが魅力的です。
フリーランスのWebディレクターとして、経験が浅い方から経験豊富な方までフリーランスエージェントを活用してみることをおすすめします。
SNSで捜索
フリーランスのWebディレクターは、SNSを活用しフリーランス案件・求人獲得できます。
近年では、FacebookやTwitterなど、SNSを活用し企業が直接案件・求人を出しています。
SNSで獲得した案件・求人は仲介業者を挟まない直接契約であるため高い報酬が望めたり、柔軟なスケジュール交渉を行えるなどの特長もあります。
しかし、自分で契約やマネジメントを行う必要がありフリーランス経験の浅いフリーランスのWebディレクターにはおすすめできません。
知人からのフリーランス案件・求人紹介
フリーランスのWebディレクターは、知人経由でフリーランス案件・求人を獲得出来ます。
元々エンジニアとして働いていた方の場合、前職の上司や同僚、同僚の知人などIT業界にコネがあることも多いため、そこからフリーランス案件・求人に繋がりやすいです。
知人からの紹介のため仲介料が発生することは少なく、比較的高単価でのフリーランス案件・求人が受注できるでしょう。
しかし、デザイナーやエンジニアの知人が少ない場合や前職は別業種でIT/クリエイティブ業界のコネクションがない場合、紹介してもうことが難しいためIT業界未経験者の方にはおすすめできません。
クラウドソーシングサービスの活用
フリーランスのWebディレクターは、クラウドソーシングサービスを活用することにより案件・求人獲得できます。
最近ではクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどクラウドソーシングサイトやSKIMA、99designs、Skillots(スキロッツ)などクリエイターに特化したクラウドソーシングサービスも多く存在しており、利用者も増加傾向にあります。
クラウドソーシングサイトのメリットとしては手軽に案件・求人が探せることや契約周りなどの手続きが不要であることが挙げられます。
しかし、フリーランス案件・求人数はフリーランスエージェントよりも少なく、単価の低い案件・求人も多数あります。また報酬の中から仲介手数料が引かれるため、受け取れる報酬額は低いものが多いでしょう。
Webディレクター経験が浅い方やWebディレクターの実績を作りたい方におすすめです。
フリーランスのWebディレクターの将来はどうなの?
この章ではフリーランスのWebディレクターの将来性について解説します。
フリーランスのWebディレクターとして続けていくべきなのか、フリーランスのWebディレクターを続けて問題ないのか、フリーランスのWebディレクターの将来性を見極めていきましょう。
Webディレクターのニーズは今後も需要が安定または増加していく可能性が高いです。
では、Webディレクターのニーズが拡大していく理由をIT市場動向から分析してみましょう。
業界動向サーチの調査では、2019年-2020年のインターネット業界の業界規模(主要対象企業119社の売上高の合計)は5兆5,366億円となっており、前年度からの成長率は+12.3%です。また、2009年から現在まで右肩上がりで上昇を続けています。
また、経済産業省の特定サービス産業動態統計調査では、2020年のインターネット附随サービスの売上高は1兆9,256億円。前年比+10.1%の大幅増加となり、インターネット業界の業界規模と同様統計を開始した2009年から11年連続の増収を記録しています。
コロナの影響やスマートフォンの普及に伴い、在宅時間が増加し、PCやスマートフォンでのインターネット利用率が上昇しています。
また、IT業界の飛躍的な発展によりWebディレクターを含むIT人材不足は2030年までに最大74万人の人材不足に陥る可能性もあります。
上記結果や人材不足を考慮すると今まで以上に新Webサービス/システムの開発やWebサイトの制作が増加していく可能性は非常に高いでしょう。
つまり、開発やWebサイト制作に必要とされているWebディレクターの需要も安泰または増加していく可能性は高いでしょう。
まとめ
今回は、Webディレクターに焦点を当て、フリーランスのWebディレクターの案件・求人事情、単価相場、必要スキル、未経験からフリーランスへの独立方法、将来性など様々な観点から詳しく解説しました。
フリーランスのWebディレクターは小規模や大規模のSI・業務系、メーカー、通信、Webサービス、EC、ゲーム、エンタメ、広告、医療・福祉、流通・小売、銀行/証券/保険、公共・官公庁など様々な業界で活躍出来ます。
その結果フリーランスのWebディレクターの需要は現状安定しており、今後は拡大していくでしょう。
フリーランスのWebディレクターとして企業に重宝される秘訣はWebディレクターに必要なプロジェクト管理スキル、Web制作スキルや知識、コミュニケーションスキル、論理的思考力、上流工程やマネジメントスキルを身に付けることです。
時代と共に新しく開発されるITスキルやITサービスなど日々変化しているIT業界で活躍していくため、常に情報のアップデートや取捨選択を行っていきましょう。
本記事が多くのフリーランスのWebディレクターやWebディレクターに興味のある方にとって、お役に立てましたら幸いです。